1年の内でいつお墓参りに行けばいいのか、悩むこともあるでしょう。
一般的に3月の初のお彼岸の頃に行くことは推奨されています。
3月に行く際に気をつけたほうがいいことは何か?
春のお彼岸では何をするのか?などまとめてみました。
お墓参りに行く時期とは?
お墓参りにいつ行くかに関しては、特に決まりはありません。
一般的にお彼岸やお盆の時期は、お墓参りをする人が多いです。
それ以外でも、何か故人に報告したいことがある時や
法事の時などにお墓参りに行きます。
特にお彼岸時期にお墓参りに行くことは、広く浸透していますが
実は日本だけの独特の慣習です。
他の仏教信仰の国では、お彼岸だからお墓参りに行くということはありません。
これは、仏教が入ってきた時、日本古来の風習と混ざりあって誕生した慣習と言われています。
お彼岸の中日にはそれぞれ意味があります。
春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」という意味です。
日本古来の自然信仰と先祖を敬う考え方が仏教と結びつき
お彼岸にお墓参りに行くという独特の形で定着したと考えられています。
3月のお墓参りと言えば「春のお彼岸」
3月の春分の日と前後3日は春のお彼岸です。
仏具などを掃除したり、お墓参りに行きます。
春分の日は、毎年決まった日付というわけではないので
事前に今年の春分の日を確認しておくことが大切です。
春のお彼岸において、お墓参りをするタイミングは
天気の良い日の午前中がベストとされています。
もっともいつ行っても構わないとされているので
都合の良い時に行くと良いでしょう。
お彼岸に先祖を供養する習わしは、平安時代から続いているとされています。
古の人と通じていると考えると
お墓参りをする際もより気が引き締まるかもしれませんね。
3月の春のお彼岸に関しては
ぼたもちをお供えするという地域も多いようです。
秋にはおはぎをお供えします。
場所によってはこしあんか粒あんか区別するところもあるようですが
現代では春も秋もこしあん粒あん両方あることが多く
厳密に分けることが減っていると言われています。
これに関しては、その土地の風習によるところもありますので
初めての時は、その土地のやり方をよく確認しておくと良いでしょう。
お墓参りの作法とは?
実際にお墓参りに来たら、まず墓前に一礼しましょう。
その後で、掃除を行います。
墓石は綺麗に磨き上げられていますので
水拭きをすれば大丈夫です。
墓石に水をかけることは、仏様になった故人に
冷水をかけることになるからNGだという説もありますが
実際には、特に禁止されているわけではありません。
個人の考え方次第となりますが、墓石に水をかけることは
墓石を清めることができる良い習わしだと考えられています。
お墓周りの雑草もよくとってあげましょう。
綺麗になったら、お参りします。
故人と縁の深かった人から手を合わせるのが一般的です。
心を込めてお参りしましょう。
そしてお花やお線香もあげます。
お線香に関しては、口で吹き消すのはNGです。
縦に数回振るようにして火を消してあげましょう。
なお、個人が生前好きだったからと言って
お酒やジュースを墓石にかける方がまれにいますが
これはあまりオススメできません。
墓石に染み込んでしまうとシミなどの原因になります。
かけてしまった時は、よく水で拭き取りましょう。
最後に片付ける際、お花やお線香以外のお供え物は
カラスなどに食べられてしまう危険性がありますので持ち帰ることが大切です。
夜にお墓参りに行ってはいけない!?
お墓参りはいつ行かなければいけないという決まりがあるわけではありません。
しかし、基本的には明るい午前中の内に行くことが良いとされています。
夜のお墓参りは、厳密に禁止されているというわけではありませんが
防犯上の観点からも避けることが無難と言えるでしょう。
もともと午前中にお墓参りに行くことは
ご先祖様のことを最優先しているという気持ちの現われという説もあります。
夜のお墓は暗く、転びやすいなど危険もありますので
出来たら明るい内に行くほうが良いでしょう。
可能ならば、朝一で行くなど
その日の最初の内にお墓参りに行くことがオススメと言えます。
明るいので掃除もしやすいですし
ご先祖様を敬っている気持ちも伝わりやすいと言えます。
もし、お彼岸中にお墓参りに行けなかったという場合は
あまり無理をせずに行ける時にお墓参りに行くと良いでしょう。
顔を見せてあげたほうが、故人が喜ぶかもしれません。
余裕がある時に行って、丁寧にお参りしてあげると良いでしょう。
まとめ
3月の定番行事である春のお彼岸。
お墓参りに行き
ご先祖様とゆっくり向かい合うのも良いのではないでしょうか。
できるならば午前中にお墓参りに行き、余裕を持って
清掃やお参りなどをしてあげましょう。
家族一緒に行くことが望ましいとされています。
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