お墓参りをしてはいけない時期というのはあるのでしょうか?
お彼岸やお盆はお墓参りのイメージがありますが
年末に行くとなると迷ってしまう方も多いでしょう。
今回は、年末にお墓参りに行くのはNGなのかどうかを検証してみました。
注意点などもまとめてあります。
年末のお墓参りはNG?
結論から言うと、OKです。
お墓参りとは、先祖を敬い、感謝の気持ちなどを述べる為に訪れる行為です。
年末だからといって行ってはいけないということはありません。
お墓参りは基本的にいつ行っても良いのです。
12月29日は「二重苦」や「苦が立つ」からしめ縄を飾るのは避けたほうが良い
という言い伝えがありますよね。
同じように12月31日も「一夜限り」なので神様に失礼になるから
しめ縄はこの日より前に飾るとされています。
どちらもなんとなく縁起が悪い印象があることから
お墓参りもこの日を避けたほうが良いのではないかと
考える方もいるかもしれません。
ただし、この言い伝えはお墓参りのことを言っているわけではないので
気にしなくて良いと思われます。
個人の考え方や気持ちによるところも大きいでしょう。
年末のどの日もお墓参りが禁止されているというわけではありませんが
なんとなく気持ちが向かないというのであれば
無理に行くことはありません。
行ける時に、気持ちを込めてお参りしてあげたほうが
ご先祖様も喜ぶかもしれませんね。
夕方以降や雨の日は避ける?
お墓参りは一般的に午前中が推奨されていますが
こちらも行っては行けない時間帯があるという訳ではありません。
午前中に行くことが推奨されているのは
ご先祖様のことを最優先しているという意味が込められていたり
明るいので清掃などがしやすいことが関係していると言われています。
夕方以降や雨の日は避けた方が良いという考え方は
防犯上の観点や、清掃ができないことから誕生したのかもしれません。
禁止されているというわけではありませんが
夕方以降はお墓周辺が暗くて危険ですし
雨の日に屋外のお墓に行くことは大変でしょう。
基本的には晴れた日の午前中に行くことがベストであると思われます。
ただし、時間が取れないなどの理由がある時は
行ける時にお参りに行ってあげると良いでしょう。
暗くなってからや天候が悪い時は
怪我をしやすいなどの危ない状況になりやすいですので
気をつけましょう。
意外と人気の「墓マイラー」
2010年頃から登場し、高齢者から若い人まで人気のある「墓マイラー」。
主に有名人のお墓に行くことで、歴史を感じるという趣味です。
古くは江戸時代の「掃苔(そうたい)」と呼ばれる
墓石の苔を掃き清め書かれている言葉を読み解きながら
墓参りするという風雅な趣味がもととなっていると言われています。
基本的にご遺族に敬意を払い、一人でそっと訪れて作法にしたがってお墓参りをし
長居をしないことが推奨されています。
お墓参りと聞くとなんとなく暗い印象を持つ方がいるかもしれませんが
一部の人には趣味の一環として親しまれているようです。
年末にはまとまった休みをとれるという方も多いのではないでしょうか。
マナーを守って、そっと墓マイラーをしてみるのもありなのかもしれません。
どこか遠い架空の人物のような亡くなった有名人が身近に感じられるようにもなるかもしれませんよ。
ただし、墓マイラーは、事前に宗派などを確認して失礼のないように行くことが大切です。
また、公営の場所でない個人が管理しているお墓の場合は
あまり積極的に行くことは推奨できません。
墓マイラーの方のサイトなどを見て、マナーを学んだ上で行うと良いでしょう。
年末と年始どっちに行ったらいいの?
こちらに関しては個人の考え方によります。
年末年始は故郷に家族で帰省する方もいるでしょう。
新年をさっぱりした気持ちで迎えたいという思いから
年末に念入りな掃除を兼ねてお墓参りに行くという方も多いようです。
年始に入って、家族でお墓に行きご先祖様にも挨拶するという方もいます。
家族で揃っている機会に
ご先祖様とのつながりを尊重する姿勢は素晴らしいでしょう。
行きやすい時に、訪れてみるのも良いのかもしれません。
伝統的な屋外タイプと異なり、屋内タイプの納骨堂なども増えています。
納骨堂の場合は管理している会社が年末年始休業を取っていることがありますので
事前に休みかどうか確認してから行くことがオススメと言えます。
寺院などが管理している場合も同様です。
海外のお墓はクリスマスにデコレーションすることも?
お彼岸やお盆などに定期的にお墓参りをする日本人は
海外からすると珍しい部類に入るかもしれません。
例えばアメリカの場合は、好きな時にお墓参りをすることが一般的です。
クリスマスには、お墓をデコレーションすることもあります。
お墓は、その国の文化が凝縮された場所とも言えます。
もし訪れる機会があったら、その国のルールなどをしっかり確認した上で行くことが大切です。
気軽に行くものではないと考えている国もありますので、気をつけましょう。
まとめ
日本のおいては、年末でもお墓参りすることは自由です。
新しい年を迎えるにあたり、1年の報告を含めて訪れても良いのかもしれませんね。
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