美味しく調理ができることで評判の鉄のフライパンですが、さびは困りますよね。
今回は、鉄フライパンのさび取りに関してまとめてみました。
さびの発生を防ぐ保管方法もご紹介します。
フライパンのさびを綺麗にとって、調理が楽しめるようになりましょう。
鉄フライパンのさび取り方法！
さびの程度によって、さび取り方法は異なります。
①軽いさび
さびの程度が軽いなら、さびが生じた部分を食器用クレンザーなどで洗えばOKです。
最初に、さびた部分をヘラなどで削って、水を入れた状態で火にかけておくと落ちやすいでしょう。
ポイントは洗剤を使わないことです。
洗剤を使うとせっかく染み込んでいる油まで落ちてしまいます。
重曹や食用クレンザーを使い、金属タワシでよく磨いてさびを落としましょう。
水洗いした後は、よく乾かすことも大切です。
細かい水分も飛んでさびが発生しにくくなります。
最後は油を塗ってなじませます。
②酷いさび
さびが酷い時は洗う前に一旦、火にかけます。
特に酷い箇所は、内側も外側も直接火をあてて炭化させることがポイントです。
冷ましたら、ヘラなどでさびを削り取っていきましょう。
仕上げにナイロンたわしやサンドペーパーで磨いたら水洗いをしてよく乾かします。
最後に油を塗ってなじませ、油膜を作ったら完成です。
油膜があることで、さびや焦げ付きを防いでくれます。
鉄フライパンのさびはどうして発生するの？
鉄のフライパンを放置してしまい、気付いたらさびだらけになっていたという経験がある方も多いでしょう。
まずは、さび発生のメカニズムを説明します。
鉄フライパンを始め、多くの金属は他の物質と、混ざりあった合金で作られています。
肉眼では均一に見えますが、実際はエネルギーの大きい部分と小さい部分があり、
ムラが生じているのです。乾いていればエネルギーは反応しないのでさびになることはありません。
しかし、水分が付着すると、電解質となりエネルギーの移動が起こります。
均一になろうとして、大きい部分から小さい部分にエネルギーが移動します。
すると今度は大きな部分が不安定になってしまい、安定する為に水を介在して酸素と結合するようになります。
最終的にはさび（酸化鉄）となるのです。
メカニズムがわかっていると、さびを発生させないためのポイントも理解しやすいでしょう。
鉄フライパンのさびを発生させない保管方法とは？
さび取りは体力を消耗します。
普段からさびが発生しないように気を配って保管をしておけると良いでしょう。
コツはなるべく湿気の少ない場所を選んで保管することです。
シンク下は、残念ながら湿気が多いので避けることを推奨します。
また、よく使うこともさびを防ぐ意味で効果的です。
出来たら毎日使ってあげると良いでしょう。
それほど頻繁には使わないという方は、使わない新聞紙に包んで保管しておく方法がオススメです。
新聞紙は水分を吸着しやすいので、活用しましょう。
鉄フライパンは使いはじめも肝心！
鉄フライパンは、購入してすぐ調理をするのではなく
「油ならし」と呼ばれる独特の一手間を加えることで、
食材などがくっつきにくくなり、使いやすくなります。
購入したらまず「油ならし」を行いましょう。
やり方は簡単です。
まずは、フライパンをお湯でよく洗います。
続いてフライパンを火にかけ、水分を蒸発させます。
そして食用油を染み込ませ、中火で2〜3分加熱し、なじませればOKです。
保管する時に油のベタつきが気になるという場合は、
軽くキッチンペーパーで拭き取れることをオススメします。
なお、物によっては「油ならし」不要の鉄フライパンもありますので、商品説明をよく読みましょう。
鉄フライパンはさび取りで復活する！？
鉄フライパンの良いところは、例え年数が経ってさびが生じてしまっても、
さび取りをすることで復活する可能性があることです。
フッ素樹脂加工のフランパンにはない利点と言えます。
また、フッ素樹脂加工のフランパンは使う度にコーティングが剥がれて
だんだん食材がくっつきやすくなってしまいますが、
鉄フライパンは使い込めば使い込むほど油がなじむので長く使えます。
もちろんフッ素樹脂加工のフランパンにはフッ素樹脂加工ならではの良さがあります。
同時に鉄フライパンにも鉄ならではの良さがあると言えるでしょう。
鉄フライパンを使いこなせるのようになると、料理のおいしさをさらに引き立たせることができるようになります。
鉄フライパンはさび取りできる！？対処法と保管方法まとめ
もし鉄フライパンにさびが生じても、捨てようとするのを一旦待ってみましょう。
鉄フライパンはさびを取れば復活する可能性があります。
こちらでご紹介した方法をぜひ試してみてください。
そして、次からはさびを生じさせないように、少しだけ気を配って保管していくようにしましょう。
キチンと使えば何十年でも使い続けられることも鉄フライパンの魅力です。
最近では軽量化された鉄フライパンも出てきていますので、
自分が使いやすいものを選んで料理を楽しみましょう。
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