妊娠すると女性の身体には様々な変化が訪れます。
その一つが高血糖です。ホルモンバランスが乱れることで、「妊娠糖尿病」と診断されることもあります。
今回は、妊婦の方の身体に負担をかけないようにしながら血糖値を下げるための食事のポイントをまとめてみました。
誰でも起こる?妊娠糖尿病とは?
糖尿病と聞くと、生活習慣の乱れなどで引き起こされると思われがちですが、健康体の妊婦さんでも妊娠糖尿病を発症することがあります。
原因は、妊娠によるホルモンバランスの変化であり、誰でも起こりうるものです。
糖尿病の場合、インスリン治療をしないといけないのでは?と不安になる方がいるかもしれませんが、妊娠糖尿病は食事療法で様子を見る方が多いとされています。
妊娠糖尿病までいかなくとも、高血糖になることはあり得ます。
妊婦さんの場合、通常より気をつけた方が良いことも増えますので、基本としてお医者さんと相談した上で、食事療法などに取り組むことが必要です。
こちらでは、一般的なポイントなどを解説していきます。
血糖値を下げる食事の基本
血糖値は、食事である程度ならコントロールができます。
くれぐれも無理な食事制限は禁止です。
過度に糖質を制限してしまうと赤ちゃんが栄養不足を引き起こしてしまうことがあります。
しっかり食事を摂りつつ、血糖値を下げるように気をつけていくことが大事です。
まず、食事は1日3食食べましょう。
主食・主菜・副菜、そして汁物をバランス良く用意します。
血糖値を抑える為には食べる順番に注意しましょう。
まず汁物、次に副菜と食べて、主菜、最後に主食の順で完食します。
先に糖質以外のものを食べ、血糖値の上昇を抑えることがコツです。
食事の時間をなるべく一定にすることは良い方法と言えます。
できるだけ食後3時間はあけるようにして、ゆっくりと食事をしましょう。
間食にスイーツを好む方もいるでしょうが、血糖値が高い状態では控えることを推奨します。
どうしても食べたい時は、ナッツ類やプレーンヨーグルトなどを選ぶことがオススメです。
血糖値を下げる食材とは?
基本的に、野菜をたっぷり摂ることが推奨できます。
野菜に含まれる食物繊維には、腸内で糖の吸収を阻害する働きがあるのです。
副菜として、緑黄色野菜の温野菜などを用意しておきましょう。
なお、イモ類や根菜類は糖質が含まれているので、野菜と言えど先に食べることには向きません。
主菜で摂るなら、肉、魚、卵などのタンパク質がオススメです。
これらの食材には糖質がほとんど含まれていません。
タンパク質メインなら、しっかり食べても血糖値に影響をほぼ与えないので、満足感の高い食事を摂ることができます。
豆腐や納豆にも、血糖値を下げる効果があるので、積極的に取り入れると良いでしょう。
脂っこい料理を食べる場合は、お酢の活用を推奨します。
お酢には、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果の他にも、口内の殺菌効果や、カルシウムの吸収を良くしてお腹の赤ちゃんの骨が丈夫になる効果などがあるのです。
ただし、取り過ぎはNGと言えます。
1日に約15ミリ~30ミリほどを目安に希釈して摂ることが望ましいとされていますので、量に注意しましょう。
コレはやめよう!炭水化物オンリーの食事
外食時は特に気を配ることが大切です。
ラーメンや丼物など、炭水化物オンリーの食事は、血糖値を上げるリスクがあります。
どうしても食べたい場合は、お味噌汁や野菜の副菜をつけるなど、工夫することが大切です。
また、空きっ腹に炭水化物を取り込むのはやめましょう。
空腹時に炭水化物を摂ってしまうと、一気に血糖値が上昇します。
これは普段の食事においても注意が必要です。
必ず先に汁物や野菜などの副菜を食べてから、最後の炭水化物を取り込むようにしましょう。
困ったときはプロの手を借りよう!
食事に気をつけて様子を見ているけれど、どうしても数値が下がらないという時は、助産師さんや栄養士さんに相談してみましょう。
自分ではわからなかったことにも、プロのしっかりとしたアドバイスが貰えます。
妊娠中は、いつもと勝手が違うことも増えますので、不安になることもあるでしょう。
あなたの大切な身体を守るようにサポートしてくれる方がついていますので、その道のプロに頼ることをオススメします。
食事療法の他にも、運動療法を取り入れる方法もあります。
こちらも、お医者さんなどに相談した上で、無理のない範囲で取り組むことが大切です。
激しすぎる運動は負担になるので控えましょう。
軽く散歩をしたり、マタニティヨガに参加するなど、妊婦さんに合わせた方法がありますのでご安心下さい。
まとめ
妊婦の方の場合、血糖値の上昇は、身体の急激な変化で起こります。
まずは、食事療法で様子を見ることが多いです。
自分の身体に無理のない範囲で取り組んで、血糖値を下げていきましょう。
散歩やマタニティヨガなどの運動療法を通して、優しく自分の身体を労りながら、向き合っていくことも有効です。
不安点はプロに相談して、最良の方法を選ぶようにすると良いでしょう。
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