甘い砂糖をとると疲れが癒されるように感じますね。
食べておいしい砂糖ですが、健康に有害なのでは?という噂があります。
言われてみれば甘すぎることは体に悪いような・・・。
そこで今回は砂糖に関する本当の話をまとめてみました。
砂糖には種類がある!
砂糖の原材料は主にサトウキビとテンサイの2つです。
どちらも自然由来の成分ですが、その原材料からどのように加工するかによって様々な種類に分かれます。
砂糖と聞いて多くの人がイメージする「白砂糖」は、精製砂糖です。
製造する過程で不純物を取り除いていますが、その際に原料に含まれていた
ミネラルやビタミンなどの栄養素も削ぎ落としてしまっています。
上白糖、グラニュー糖、三温糖など細かく分けるとそれぞれ特徴がありますが、
健康という観点から考えると摂取することに注意が必要です。
砂糖の中でも完全に精製しておらず、ミネラルなどの栄養素が比較的多いものとして
「黒砂糖」や「てんさい糖」があげられます。
色も濃く溶けにくいなどの扱いづらさはありますが、
健康を意識して選ぶなら砂糖の中ではオススメできるものと言えるでしょう。
砂糖は有害?無害?どっち?
世界保健機関(WHO)が2015年に発表した指針では、
「肥満や虫歯を予防するために、砂糖などの糖類を一日に摂取するカロリーの5%未満に抑えるべきだ」
と主張しています。
一日に摂取するカロリーの5%未満とは、大人なら25グラム(ティースプーン6杯分)程度の量です。
それ以前は10%としていたので、より厳しく摂取量を制限することを推奨したことになります。
25グラムと聞くと、そんなに摂っていないと思う方がいるかもしれませんが、
砂糖が含まれている食品は日常に溢れています。
例えば、大さじ1杯のケチャップには4グラムの糖類が含まれていることが確認されているのです。
25グラムは意外と少ない量であることがわかります。
それ故に、この基準を守ることは、なかなか大変です。
WHOは追記として「5%より低ければ、さらに健康増進効果を得られる」とも公表しています。
詰まるところ、とり過ぎは健康に良くないということでしょう。
砂糖にも種類があるので一概に有害だと指定してしまうことはできませんが、
全くの無害とは言い切れません。
砂糖は一大産業
現代人の生活の中には砂糖が溢れています。
砂糖関連の事業は今や一大産業なのです。
その為、不都合な研究結果などが表明された場合、打撃を受ける企業などが多くあります。
砂糖関連業界の企業から砂糖のイメージを向上しようと
様々な広告が打たれていることがあるという事実は知っておいたほうが良いでしょう。
WHOは「砂糖、特に清涼飲料水の消費増が肥満や糖尿病増加の主要な要因になっている」
との考え方も発表し、2016年に各国に対して砂糖を多く含んでいる清涼飲料水の課税強化を呼びかけました。
フランスをはじめ賛同した国もありましたが、日本では国会で批判が出て課税強化には至っていません。
個人で気を付けることが大切と言えるでしょう。
砂糖はとり過ぎに注意!
砂糖がそのものが悪だというわけではなく、現代人の多くが無意識に砂糖をとり過ぎていることが問題です。
素早く脳のエネルギーになるなど嬉しい効果もある砂糖ですが、
とり過ぎは体にとって悪影響を及ぼす可能性があります。
とり過ぎを防止する方法として、甘いものをプチ断食する方法がオススメです。
あまり長期的に頑張ろうとすると大変なので、
最初は3日間だけ甘いものは控えると決めて実践してみてはいかがでしょうか?
コツは、断食する前と後との変化を見比べてみることです。
3日間では劇的な変化とまではいかなくとも、
「気のせいかもだけど、肌ツヤ良くなった?」「イライラしなくなったかも」「やる気が湧いてきた」などの
嬉しい効果を感じることはあります。
砂糖を断つ効果を実感できると、次は1週間、その次は1ヶ月など、
長期的に砂糖を取らない生活にシフトすることができ、とり過ぎを防止することができるでしょう。
1ヶ月も砂糖を摂取しないように意識して生活していれば、体や心の大きな変化を実感できます。
砂糖を完全に断とうとすると細かく成分表示をチェックしないといけなくなって、
負担になりますので、まずは気楽な気持ちで、分かる範囲から甘いものを控えると良いでしょう。
砂糖をとり過ぎないように配慮できれば、砂糖の良い効果を取り入れつつ、適度に楽しめるようになります。
砂糖は有害!?知らないと損をする本当の話まとめ
身近すぎて意識せず摂取している砂糖。
砂糖をとり続けるとどんな変化が心身に生じるのか知りたい人は
オーストラリアのデイモン・ガモー 監督が制作した「あまくない砂糖の話」
というドキュメンタリー映画を観てみることもオススメです。
私達がいかに日常的に砂糖を摂取しているかがわかりやすいですよ。
砂糖をとり過ぎることの危険性を理解した上で、適度にとれるようになると、
より健康的な生活を送りやすくなることでしょう。
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