インフルエンザの予防接種時期とは?乳児や老人はできる?

毎年冬になると流行するインフルエンザ。

最悪の事態を避ける為にも、予防接種を受けることが大切です。


今回は、インフルエンザの予防接種の時期などに関して解説します。

また、乳児や老人が受けられるのかなどについてもまとめてみました。

インフルエンザの予防接種とは?

インフルエンザの予防接種とは?

毎年冬になると猛威を奮うインフルエンザ。

通常の風邪と異なり38度以上の高熱が出る他

最悪の場合死に至ることもあります。


インフルエンザにかかりにくくする、またはかかっても軽い症状で

済むようにする為に予防接種を受けることがオススメです。


インフルエンザは11月~4月頃に流行し、日本では毎年約1千万人程度が

感染していると言われています。

単純計算でおよそ10人に1人がインフルエンザにかかっているのです。


インフルエンザウイルスはとても感染力が強く、大流行(パンデミック)

を起こしやすいという特徴があります。

特に2009年の大流行は記憶に新しいところです。

ところが、日本では、予防接種をしない人も少なくない傾向があります。


インフルエンザの予防接種は、65歳以上あるいは60歳以上で

障害1級程度の機能障害のある方の場合は勧奨されていますが

それ以外の人は任意接種なのです。


その為、「行く時間がない」などの理由で、予防接種をしない選択を

とる人もいます。


アメリカであれば、生後6カ月以上の全ての人に

予防接種が推奨されていることを考えると

流行する前にしっかり予防接種に行く対策をとることが

オススメと言えるでしょう。

インフルエンザ予防接種時期はいつ?

インフルエンザの予防接種時期はいつ?

インフルエンザのワクチンは

接種後効果が出るまでに2週間かかります。


その為、インフルエンザが流行する前に予防接種を受けることが大切です。

早ければ10月くらいから予約が始まりますので

1011月、遅くとも12月中旬までには済ませておくと良いでしょう。


また、生後6か月以上で13歳未満の子どもの場合は

2回の接種が推奨されています。


その場合は

1回目は10月~11月上旬、2回目は11月中に受けることが理想的です。

早めに予約して余裕を持って受けることが望ましいでしょう。


毎年インフルエンザのピークは122月頃に訪れます。

その時期が訪れてから受けるのでは遅いので

早めに済ませておくことが必要です。

ワクチン接種の値段が違う!?

ワクチン接種の値段が違う!?

インフルエンザの予防接種は自由診療にあたる為

各医療機関が値段を自由に設定できます。

病院の方針や宣伝の為などで安く設定しているところもあれば

高めの値段をとるところもあり、値段に開きがあるのです。


基本的にワクチンそのものは同じである為

高ければ効果が大きく、安ければ効果が小さいというわけではありません。


平均的な値段としては、大人が3,500円前後、子供が3,000円前後

であることが多いです。

子どもの場合、大人よりも料金を安く設定されている傾向があります。

また、2回めの予防接種は1回目よりも料金が安いところが多々あると

言えるでしょう。


地域によって補助金を出してくれるところもありますので

よく確認しておくことをオススメします。

値段設定に関しては、病院側も様々な状況を考慮して決めているので

一概に安い方が患者のことを考えていると言うことはできません。


もし、料金を安く済ませたいという希望があるなら、情報収集して

各病院の予防接種の値段を比較した上で、最適の場所を選ぶ方法が

推奨されます。

乳児老人は予防接種を受けられる?

乳児や老人は予防接種を受けられる?

インフルエンザワクチンは、既に死んだ病原体を無毒化させた

「不活化ワクチン」が用いられています。

生きた細菌やウイルスを弱体化させた「生ワクチン」とは違いますので

接種が原因で病気にかかるということはほぼありません。


乳幼児の場合、インフルエンザのワクチン接種は

生後6か月目から可能とされています。


しかし、赤ちゃんが接種するのは不安があるという方もいます。

基本的には、外出が増える1歳以降に、他の予防接種と合わせて

受けるかどうか医師と相談しながら決める人が多いようです。


老人の場合は、インフルエンザにかかった場合

重症化するリスクがあることから予防接種が推奨されています。

予防接種によってインフルエンザを抑える効果は約50%と高いです。


料金の相場は住んでいる地域によりますが1,5002,000円くらいと

されています。

遅くとも12月中旬くらいまでには予防接種を済ませておくことが

必要でしょう。

予防接種を受けてもインフルエンザにかかる!?

予防接種を受けてもインフルエンザにかかる!?

予防接種を受けたとしても、100%発症を抑えられるわけではありません。

ワクチンの主な効果は、発熱などの症状が現れる発症を防ぐとともに

重症化を予防することにあります。


インフルエンザは発症した場合の症状が辛い他、重症化することが

非常に怖い病気です。インフルエンザ予防接種を受けておき

なるべく軽く済むように配慮しておくことは有効であると言えます。

重症化さえしなければ、通常健康な人は、発症から37日程度症状が

続いた後に、自然と治癒に向かうのです。


なお、インフルエンザウイルスには、A型・B型・C型の3つがあります。

一番症状が重いのがA型であり、軽い症状ですむのがC型です。


毎年どれが流行するのか予測してワクチンが作られていますが

インフルエンザウイルスは常に小さな変異をしているので

ワクチンの効力が小さい場合もあるようです。


とは言っても、ワクチン接種をしないよりは、してある方が

インフルエンザが重くなるリスクを抑えられると言えるでしょう。

予防接種だけではない!インフルエンザの予防法

予防接種だけではない!インフルエンザの予防法

予防接種を受けることは、インフルエンザを予防する上で効果的です。

それ以外にも、インフルエンザに感染しないように工夫できることが

あります。

感染経路を断つ

感染経路を断つ

まず、感染経路を断つことが有効です。

インフルエンザウイスルの主な感染経路は、感染者からの飛沫感染と

接触感染にあります。


外出をしたら必ずうがいと手洗いを実行することで

感染を予防することが可能です。

体力をつける

体力をつける

また、体力をつけることも有効と言えます。

体力が落ちて弱っていると、インフルエンザウイルスに

感染しやすくなります。


もし発症した時に、症状が重くなることもあります。

十分な睡眠と、バランスの良い食事を心がけて、十分な体力を

維持しておくことが大切です。

外出を控える

外出を控える

インフルエンザの感染が不安なら、流行しやすい時期はなるべく

外出を控えるなどの防御策も効果がある可能性があります。

人混みを避けるなど、経路を工夫する方法も有効でしょう。

もしもインフルエンザにかかったら?

もしもインフルエンザにかかったら?

具合が悪くなった場合、普通の風邪なのかインフルエンザなのか

素人には判断が難しいと思われます。

インフルエンザの場合、発症すると38℃40℃の高熱が出る傾向

があります。疑わしい時は、早めに信頼できる医療機関を受診すること

が大切です。


インフルエンザは人からうつされないことと同時に

人にうつさないことも大事なポイントと言えます。


病院を訪れる際は、必ずマスクをつけましょう。

院内感染を防ぐ配慮が必要です。

かかりつけの医師の指示に従い、適切な治療を受けることで

早期回復する可能性が高まります。


病院を受診して指示を貰った後は、安静にして十分な休養を

取りましょう。

水分を十分にとることも有効です。

薬を飲んだら、たっぷり睡眠をとりましょう。


なお、家族がいる場合は、完治するまで出来るだけ

接触しないことをオススメします。

一般的に、発熱して5日間はウイルスを排出している

言われていますので、接触しないことで、家庭内感染を

防ぐことができます。また、この期間の外出はなるべく避けましょう。


ただし、子どもの場合は、インフルエンザを患っている間

部屋から飛び出して急に走りだすなどの異常行動をとる場合があります。

できれば熱が下るまでは、保護者が見てあげていることが望ましいです。

インフルエンザの薬とは?

インフルエンザの薬とは?

医療機関を受診すると、症状を見て必要なら抗インフルエンザ薬が

処方されます。この薬は、発症から48時間以内に服用することで

発熱期間が12日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も

減るとされています。


下手に市販の薬を自己判断で服用すると、症状が悪化してしまう

場合もありますので、疑わしい時は、早めに医療機関を受診すること

をオススメします。


抗インフルエンザ薬に関しては、発症から2日より後に服用しても

十分な効果は期待できないようです。

人によって服用が適切かどうか判断することは素人にはまずできません。

医師に診てもらいましょう。

抗インフルエンザ薬の予防投与って何?

抗インフルエンザ薬の予防投与って何?

もし、インフルエンザを発症した人と接触していて

特に感染のリスクが高いと医師が判断した場合

インフルエンザ治療薬を予防投与量で使用することがあります。


予防投与をしておけば、インフルエンザウイルスの増殖を抑えることが

できると考えられているのです。


インフルエンザにかかった人と接触してから36時間以内の

投与がもっとも高い効果があるとされています。


ただし、インフルエンザの予防の基本はあくまでワクチン接種です。

予防投与がワクチンに代わるわけではありません。

また、予防投与は治療ではないので自費診療であることも

覚えておきましょう。

まとめ

毎年多くの人が感染しているインフルエンザ

流行する前に予防接種を済ませておき、かつ感染しないように

日頃からうがい・手洗いをしっかりするなど予防につながる行動を

とっておくことが大切です。


もし、インフルエンザらしい症状を発症したなら

早めに医師に相談しましょう。

早期発見と早期治療を実施することで、症状を軽くして早く回復できる

可能性が高まります。


インフルエンザの疑いがある時や、かかったことが明確である時は

他人にうつさない為の、配慮も必要です。


インフルエンザにかかってしまうと苦しいですので

日頃から規則正しい生活習慣を実践し、予防接種も早めに済ませて

できるだけ感染しないように気を配りましょう。

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