インフルエンザの潜伏期間は短い!
インフルエンザの潜伏期間は、とても短いという特徴があります。
風邪の場合は5〜6日程度とされていますが、
インフルエンザの場合は1~3日くらいで発症するケースが多いです。
インフルエンザウイルスは体内での増殖スピードが早く、
感染してからすぐに発症しやすいくなっています。
冬になるとインフルエンザの流行がニュースになることが多いですが、
ウイルスの増殖スピードが早いことも、流行を引き起こす一つの原因です。
ただし、インフルエンザウイルスの流行は一気に広まりますが、3~4週間程度で収束する傾向があります。
潜伏期間中、そして発症から1週間程度までは感染力がありますので、
他人に移さない為にも、インフルエンザウイスルに感染した時は人の接触は避けることが大切です。
たまに症状が収まるとすぐに出社しようとする人がいますが、
たとえ本人の症状が収まってもインフルエンザウイルスはまだ体内に残っています。
他人にうつしてしまう危険がありますので、外出などは控えましょう。
妊婦のインフルエンザは重症化しやすい!?
インフルエンザは、誰にとっても注意が必要な病気ですが、
特に妊婦の場合は重症化しやすいと言われています。
体力や免疫力が落ちているので、重症化や合併症を引き起こすリスクが高いのです。
日本産科婦人科学会のガイドラインなどをみると、
妊娠週数が進むにつれて、重症化するリスクが高くなるとされています。
インフルエンザにかからないように配慮するとともに、予防接種を受けておくことが推奨されます。
「妊婦がインフルエンザの予防接種を受けてもいいの?」と心配される方がいるかもしれませんが、
インフルエンザの予防接種に使われるワクチンは、細菌やウイルスの毒性を完全になくした「不活化ワクチン」なので、
母体や胎児ともに悪影響を及ばす心配はないとされています。
医師の適切な指導のもとに予防接種を受けるなら問題はないでしょう。
家族に妊婦の方がいるなら、家族全員で予防接種を受けておくこともポイントです。
インフルエンザウイルスは感染力が強いという特徴があります。
家族全体でインフルエンザウイルスになるべく感染しないように工夫をしましょう。
なお、インフルエンザの予防接種は受けたからと言って必ずしも感染しないというわけではありません。
日頃からうがい手洗いを実行するなど、予防接種を受けた後も、日常で気を付けることが必要と言えます。
インフルエンザには漢方や麻黄湯が効く?
現在の病気の治療は西洋医学に基づいた薬を使用することが一般的ですが、
漢方薬にも治療が得意なものが多いです。
その一つが「麻黄湯(マオウトウ)」。
麻黄と呼ばれる漢方薬が主薬となっており、風邪の諸症状に効くとされています。
ただし、麻黄湯は発熱も汗をかいてもいない人向けに処方されるものです。
使用方法を間違えると毒になりますので、信頼できる漢方の専門家に相談しながら服用するようにしましょう。
麻黄湯は元来、風邪に効果があるとされてきましたが、
最近の研究ではインフルエンザにも効果を発揮することが確認されるようになりました。
炎症を抑えウイルスの増殖を抑える効果がインフルエンザウイスルが引き起こす症状にも、有効とわかったのです。
その為、漢方に詳しい医師の中には、治療の際に麻黄湯を処方する人もいます。
ただし、妊婦には使用してはいけないものとされています。
麻黄湯の中の麻黄にはエフェドリンという成分が含まれており、
妊婦が服用した場合胎児に血液が十分に供給されない危険性があることから、
産婦人科学会が使用を控えるよう呼びかけています。
漢方薬なら安全だろうと考えるのはとても危険です。
漢方を使用する場合も担当医師とよく相談の上で活用するようにしましょう。
インフルエンザ予防には無理をしないことも大切
予防接種や手洗いうがい以外にもインフルエンザを予防することに効果的なことがあります。
まず、栄養バランスの良い食事をしっかりとり、十分な睡眠時間を確保することです。
規則正しい生活をすることで、体力をつけ抵抗力を高めることができます。
また空気が乾燥していると、ウイルスが空気中に漂っている状態を長引かせてしまう危険性があるので、
適度に加湿するように心がけると良いでしょう。
もしインフルエンザと診断されたなら、無理をせず安静にして療養することが大事です。
食欲がないと思いますが、消化の良いものを少しでも食べ、水分の補給も適度に行い、
しっかり休養しましょう。
インフルエンザの潜伏期間!妊婦の場合は?漢方の麻黄湯が効く?まとめ
潜伏期間が短いインフルエンザウイルス。
妊婦の方は重症化しやすいので特に注意が必要です。
担当医師と相談しながら、慎重に対応しましょう。
事前に予防接種を受けたり、手洗いうがいをするなど、日頃から予防策を講じておくと、
インフルエンザにかかるリスクを減らすことができます。
家族全員で注意することが大切です。
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