おたふく風邪の予防接種の回数とは?二回も必要ってホント!?

35年周期くらいで流行るおたふく風邪


子どもに多いとされていますが、予防接種をしていない大人が

発症することもあります。

大人の場合、重症化しやすいので注意が必要です。


今回は、気になるおたふく風邪の予防接種に関して、回数などを中心に

まとめてみました。

おたふく風邪とは?

おたふく風邪とは?

正式名称は流行性耳下腺炎であり、ムンプス感染症と呼ばれること

もあります。


片方、または両方の頬が腫れ、痛みが伴う病気です。

原因となるウイルスの感染力は非常に強く、感染した後23週間の

潜伏期間を経て発症します。

主に発症が多いのが36歳であり、患者全体の6割程度を占めていると

言われています。


おたふく風邪に特効薬はありません。発症してしまうと基本的に

後は自然治癒を待つしかないのが現状です。

その為、防接種を受けることで感染しないように対策する方法が

オススメと言えます。なお、日本では任意接種ですが

世界的には多くの国で定期接種の対象となっています。


子どもが発症しやすい病気ですが、大人がかかった場合には重症化する

ケースが多いです。

大人で予防接種を済ませた記憶がないという方は、医師と相談した上で

早めに予防接種を済ませることがオススメと言えます。

おたふく風邪予防接種回数とは?二回目が必要!?

おたふく風邪の予防接種の回数とは?二回目が必要!?

日本小児科学会は、おたふく風邪のワクチンを2回接種することを

推奨しています。

生後12カ月~15ヶ月の間に1回、そして5歳~7歳の間に2回目の接種を

受けることが理想的なスケジュールと言えるでしょう。


任意接種の為、費用は自己負担となります。

1回の値段は5,000円~7,000円くらいが設定されており

自治体によっては助成金が出るところもありますので事前に調べて

おくことがオススメです。なお、2回受けることになる為

総額は10,00015,000円くらいとなります。


多くの国で、定期接種の対象となっているワクチン接種がなぜ任意接種

かというと、日本ではワクチンの副作用がリスクと考えられている

からです。


おたふく風邪のワクチンとして使用されるのは、原因となるムンプス

ウイルスを弱毒化した生ワクチンです。

軽度の副作用として痛みが生じたり、重い場合は0.030.06%の確率で

無菌性髄膜炎になることがあると言われています。


ただし重症度はおたふく風邪の自然発症と同程度です。

予後も良好とされています。

もう1つ、ワクチン接種者の1割は抗体がつかないことも任意接種と

なっている理由です。


ワクチン接種には効果と同時にリスクがあることも事実と言えます。

しかし、おたふく風邪になった場合、合併症を引き起こし重症化して

しまう可能性もあります。


メリットとデメリットを考えた上で、最終的にワクチン接種をするか

どうか医師と相談しながら決めると良いでしょう。

大人でも予防接種を受けることは可能です。

自分が予防接種を受けたかわからない場合は?

自分が予防接種を受けたかわからない場合は?

大人の場合、自分が過去におたふく風邪の予防接種を受けたのかどうか

わからないということもあるでしょう。


その場合は、抗体検査を受けてみる方法が推奨できます。

抗体検査とは、自分がおたふく風邪の抗体を持っているかどうか

検査する方法のことです。


予防接種をしたことがあるか、もしくは過去おたふく風邪にかかった

ことがあるなら、身体の中にはおたふく風邪の抗体ができています。

抗体の有無をチェックすることで、予防接種が必要かどうか判断する

ことができるでしょう。


なお、検査方法は採血なので、1~2分程度で終わり、結果に関しては

12週間ほどでわかります。

費用は保険適用外となるので、5,00010,000円くらいです。

妊婦は予防接種NG

妊婦は予防接種NG?

おたふく風邪のワクチンは生ワクチンなので、妊娠期間中は予防接種を

受けることはできません。

理論的にワクチンウイルスが胎児へ移行するリスクがあるとされている

からです。


妊娠する前に予防接種を済ませておくことが理想ですが

もし受けていないなら、おたふく風邪の人に近づかないなど工夫を

しましょう。妊娠予定でおたふく風邪にかかる不安があるなら

事前に抗体検査を夫婦で済ませておくことが望ましいです。


万が一、妊娠に気づかずにおたふく風邪のワクチン接種をしてしまった

場合ですが、実は、妊娠中のおたふく風邪感染による胎児への影響は

まだ解明されていないことが多いです。


ただし、もしおたふく風邪を発症してしまっても、胎児が奇形になる

ことはないとされています。この場合は速やかにかかりつけの医師に

相談しましょう。

おたふく風邪の初期症状とは?

おたふく風邪の初期症状とは?

予防接種を受ける前に発症した場合は、どのような症状がでるので

しょうか?


一般的に、発症すると激痛が生じます。物を食べることが困難になる

ケースも多いです。そして、発熱と全身のだるさが生じます。


最大の特徴は、耳下腺が腫れることでしょう。見た目としては頬が

腫れているように見えます。また、顎下腺や舌線も腫れていきます。


おたふく風邪は、潜伏期間が23週間と長いので、感染した時点では

自覚症状はほぼありません。加えて、例え感染しても3割程度の人は

無症状で終わったり、風邪程度で済む場合があります。

このような場合のおたふく風邪は「不顕性感染」と呼ばれます。

おたふく風邪の治療法について

おたふく風邪の治療法について

おたふく風邪を発症したら、基本的には対症療法に頼るしかありません。

原因となるムンプスウイルスへの抗ウイルス薬が開発されていない為です。


では、病院にかかるのは無意味かというと、そうではないと言えます。

医師に相談すれば、解熱鎮痛剤などを処方してくれますし

合併症に注意するように教えてくれます。


おたふく風邪の可能性がある時は、基本的に早めに病院に行き

医師に診てもらうことがオススメと言えます。


その後は、自宅で安静にして過ごしましょう。

水分補給をしっかり行い、身体を回復させていきます。

腫れに関しては、鎮痛剤の他にも、冷やすことで痛みが緩和する場合も

あります。


アイスノンや冷却シートなどで冷やしてみると良いでしょう。

また、症状が緩和するまで、なるべく噛まないで食べられるゼリー飲料

などを用意して、栄養を補給してあげることが必要です。

予防接種以外の予防方法は?

予防接種以外の予防方法は?

おたふく風邪にならない為には、予防接種を受ける以外にも

日頃のうがい・手洗いが予防に効果的とされています。

外出したらこまめにうがい・手洗いを行うことを習慣化すると

良いでしょう。


うがい・手洗いは、インフルエンザや風邪の予防としても

効果を発揮します。小さい頃から習慣づけてあげれば、大人になっても

病気のリスクを減らすことができると言えるでしょう。


また、規則正しい生活を行うことも健やかな身体を保つ上で有効です。

たっぷりと睡眠をとって、バランスの良い食生活を心がけるなど

健康に良い習慣を実践することが大切と言えます。

まとめ

おたふく風邪には特効薬がありません。

子どもが多くかかる病気ですが、大人の場合重症化してしまうリスクが

高いです。


できれば子どもの内に、もしくは大人になってから早い内に予防接種を

済ませておくことが望ましいでしょう。

予防接種の料金は決して安いとは言えませんが、健康でいられる可能性を

高めてくれるものと考えた場合、必要経費と割り切ることができるのでは

ないでしょうか。


各自治体が助成金を出してくれていることもあります。

事前に確認してから、予防接種を受けると良いでしょう。


不安なことがある場合は、かかりつけの医師と相談しながら

対応していくことをオススメします。

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