年賀状というと、「どんな一言を添えよう」「どんなデザインの年賀状にしよう」
といった部分で悩む方も多いかもしれませんね。
もちろん、そういった部分も大切です。
しかしながら、忘れないでほしいのが年賀状の宛名の書き方です。
宛名の書き方で年賀状そのものの印象も変わってきますので、
是非きちんとした書き方というものを理解しておきましょう。
特に、年賀状の宛名で「ご家族様」の使い方がわかっていないという方も多いようですので、
ここでは年賀状の宛名における「ご家族様」の使い方についてお話ししていきたいと思います。
年賀状の宛名で「ご家族様」を使うのはこんなとき!
まず、どんなときに年賀状の宛名で「ご家族様」を使うのかということなのですが、
ひとつの目安となるのが宛名の人数です。
連名が4人以上になる場合には、「ご家族様」か「ご家族一同様」にするといいでしょう。
当たり前のことですが、「ご家族様」だけを記載するのではなく、
世帯主の隣に「ご家族様」と記載するようにしましょう。
なぜ連名4人以上がひとつの目安になるのかというと、単純に見た目の問題です。
宛名で人の名前がズラズラと並んでいると、窮屈な感じがしてしまいます。
だからこそ、「ご家族様」という表現を使って、スッキリとさせたほうがいいのです。
「ご家族様」の使い方以外にも年賀状の宛名のルールというのはいくつかあって、
世帯主を一番右に書くこと、世帯主の隣に奥さん、お子さんの順で左から書くこと、
世帯主以外は名字を省略すること、敬称は全員につけること、
お子さんの名前は省略できることが挙げられます。
このルールを覚えておくと、「ご家族様」を使う場合も使わない場合にも安心です。
ちなみに、連名が3人までで、お子さんが含まれている場合には、
お子さんの敬称を「くん」や「ちゃん」にしても問題はありません。
もちろん、お子さんに対しても「様」という敬称を使ってもいいのですが、
面識がある場合にはよそよそしい感じがしてしまいます。
お子さんは年賀状に自分の名前が書いてあるとそれだけで思っている以上に喜んでくれますので、
そのあたりも考えた上で宛名を書いていきましょう。
ビジネスで年賀状を出す場合には基本的に宛名に「ご家族様」は使わない
連名が4人以上をひとつの目安にして、「ご家族様」という表現を使っていくという話だったのですが、
ビジネスで年賀状を出す場合には、基本的に「ご家族様」という表現は使いません。
というのも、ビジネス関係で年賀状を出す場合には基本的に連名は使えませんし、
相手ひとりひとりに送ることになるからです。
それに、ビジネスでの年賀状で相手に関する情報を省略するというのは失礼にあたります。
「株式会社」を「(株)」と省略することすら失礼になりますので、
手間がかかってもひとりひとりに宛てて年賀状を書くようにしましょう。
基本的にビジネスでの年賀状では、何に関しても省略というものが失礼にあたるものと
考えておくといいでしょう。
ちなみに、個人宛の場合には名前を大きめの文字で書いていくのがポイントです。
その他、宛名以外で押さえておきたい年賀状のマナー
その他で押さえておきたい年賀状のマナーとしては、まず忌み言葉を使わないことです。
普段から前の年のことを「去年」と表現する方も多いかと思うのですが、
年賀状では「去年」という表現はNGです。
「去年」の「去」が「去る」というネガティブなイメージを含んでいる言葉だからです。
他にも「絶」「滅」「離」といったネガティブな意味合いを持っている漢字を含んでいる言葉は
使わないようにしましょう。
年賀状というのは新年を祝うおめでたいものです。
そういうところに水を差すような言葉を使ってしまうのは、いただけません。
忌み言葉は普段使っている表現に結構潜んでいるので、注意しておきましょう。
あとは、意味が重複した表現も避けておきたいところです。
よくある間違いとしては、「新年あけましておめでとうございます」という表現です。
実は「新年」と「あけまして」が同じ意味を持っているので、重複してしまうのです。
当たり前に使っていた表現は実はマナー的にはよろしくないということは結構ありますので、
そのあたりも注意していきましょう。
ちなみに、文章を区切る句読点を使わないというのも年賀状のひとつのマナーです。
年賀状の宛名の書き方と「ご家族様」の使い方まとめ
年賀状での一言やデザインと同じくらいに気にかけておきたいのが宛名です。
連名で4人以上になる場合には、年賀状の見た目の印象のためにも
「ご家族様」としたほうがいいかもしれません。
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