年末にかけて、新年を迎える準備が始まりますね。
ひと昔前まで、結構多くの車に見られた正月飾り。
最近、めっきり数が減っている気がしますね。
若い人になると、見たことがないという人までいますよね。
というわけで、今回は車につける正月飾りの意味や期間についてご紹介します。
車につける正月飾りの意味って?!
昔は、よく見かけたものですが最近かなり珍しい存在になった車の正月飾り。
そもそも知らない人もいますよね。
これは、いわゆる“しめ縄”を指しています。
そもそも、車に正月飾りをつける意味って何なのでしょうか?
正月飾り(しめ縄)の意味
これは、俗世(現世)と神様が宿る領域を隔てる結界となってくれるもの。
神社や神社内の大木などにつけられているのを、見たことがある人は多いでしょう。
神様が宿る神聖な領域という意味です。
また、神様が宿る領域に災いなど邪悪なものなどが入り込まないようにするために張られているわけです。
昔から、家の玄関に正月飾りを飾られてきましたが、家内安全・無病息災を祈願する意味合いがありました。
時代とともに、車の普及が進みその意味合いが車にも込められるようになったのです。
つまり、自分や家族を交通事故などの災いから守ってくれるよう交通安全祈願するために付けられ始めたというわけです。
車の正月飾りをつけない派が増えたのはナゼ?
安全祈願という大切な意味合いを持つのに、最近では車への正月飾りを見かけることが激減しました。
いったい、なぜなのでしょうか?
これについてですが、いくつかの理由が混じり合っているようですね。
正月感の薄れ
近年では、正月の特別な雰囲気が薄れつつありますよね。
お店も、普通に開いていることが増えました。
昔なら、店などはごっそり閉まっていて家で家族で過ごすのが定番でしたよね。
こういった正月感の薄れから、正月を迎える意識に変化が生まれていると考えられます。
正月飾りに対しても、単に正月感を出すための飾りという認識の人も増えているのでしょう。
車のスタイリッシュ化
こちらも理由として考えられます。
車のスタイリッシュ化が進んで、そもそも正月飾りを付けられない・付けても不細工といった点も挙げられます。
最近では、車関連の売り場でも正月飾りを見かけることが減っていますからね。
丸みを帯びたバンパーだと、正月飾りが前を向かない状態でアンバランスになってしまいます。
そもそも、括り付けるところがない場合もあります。
また、傷がついてしまうのも懸念してつけない人もいるようです。
違う場所に付けている人も
つけてないと思われていても、実はつけてるという場合もあります。
本来、バンパーに付けられてきましたが車内につけるコンパクトタイプも販売されているのです。
吸盤タイプもあり、車に傷が付いたり・ダサイと思われるのが嫌な人などは、
車内につけているので単に人目についてないだけということも考えられます。
他にも理由は考えられますが、こういった理由が複合されて徐々に風習が損なわれてきたようですね。
せっかくの交通安全祈願の風習なのに、だんだんその意味を知らない人も増え、
風習自体が損なわれてきてしまうのは残念ですよね。
車に正月飾りをつける期間はいつ?つける日に注意!
では、実際正月飾りをつけるとなると、その期間はいつなのでしょうか?
車の正月飾りはいつから?
車に正月飾りを飾り付けるのは、12月26日~28日が良いとされています。
あれ?29日と31日は?と思われますよね。
この2日は、正月飾りをつける日としてふさわしくないとされています。
いったいなぜでしょうか?
車の正月飾りを29日・31日に飾り付けない理由は?
・12月29日について
“二重苦”“苦に立つ”と言われ、縁起が悪いとされています。
新年を迎えるにあたり、縁起の悪いとされる“九(苦)”が付く日はふさわしくないと考えられる為です。
・12月31日について
“一夜飾り”に当たる為。
一夜飾りは、お葬式などがこれに当たるので縁起が悪いとされています。
直前にバタバタと飾るのは、神様に対して失礼という考え方もあります。
その為、ぎりぎりに飾るのは避けるべきとされているのです。
一応30日に飾ることについては良しとされているのですが、
上記の意味を考えると30日に飾るのも避けた方が良いでしょう。
車に正月飾りをつける最良の日
12月28日につけるのが、最良とされています。
8は、末広がりといわれ縁起が良い数字と考えられているからです。
直前にも当たらないので、28日に正月飾りをつけるのが一番といえますね。
車の正月飾りはいつまで?
正月飾りを飾っておくのは、松の内の期間内です。
つまり、松の内が終わる日に正月飾りも外します。
ですが、地域によって松の内とされる日が違うので注意しましょう。
・関東:1月7日
・関西:1月15日
昔は、1月15日と統一されていたのですが、江戸時代から松の内を7日にするとお達しがでました。
しかし、これがうまく関西にまで浸透しなかったようで、関西ではそのなごりが残っています。
車への正月飾りまとめ
いかがでしたか?
徐々にかなり廃れ気味になっている車への正月飾りですが、
その意味を考えると今後も残していきたい風習ですよね。
今まで飾ってこなかったという人も、今年の年末には車に正月飾りを付けてみてはいかがでしょうか?
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