毎年やってくる梅雨ですが、おそらく梅雨入りすることを楽しみにしている方というのはほとんどいないでしょう。
じめじめと湿気てなんとなく居心地が悪いですし、雨が続くとテンションも下がってしまうものです。
梅雨入りという言葉を聞くと、それだけで「なんだかな~」という気分になってしまう方もいるかもしれません。
なんとなく嫌なものと認識している梅雨入りですが、その定義というものを知っている方はあまりいないのではないでしょうか。
そもそも梅雨入りの定義とは?
当たり前のように使われている梅雨入りという言葉ですが、この梅雨入りの明確な定義を知っている方というのはいないでしょう。
というのも、そもそも梅雨入りという言葉には明確な定義がないのです。
梅雨の時期になるとニュースなどでも梅雨入りという言葉をよく見聞きするようになるかと思いますが、このときに「今日から梅雨入りです!」「明日から梅雨入りです!」といったハッキリした表現をすることというのはあまりありません。
これもまさに梅雨入りという言葉の明確な定義がないからこその表現なのです。
定義がないからこそ、梅雨入りした後になって「梅雨入りしました」「梅雨入りとなりました」と事後報告のようになってしまうのです。
ただ、だからといって梅雨入りにあたっての目安がまったくないというわけではありません。
一般的には、曇りの日や雨の日が1週間以上続くと予想されるとき、実際に曇りの日や雨の日が1週間以上続いたとき、梅雨前線が到達したときなどに梅雨入りとなるのではないかと言われています。
天気や天候ばかりは人間が決められるものではありません。
だからこそ、天気や天候を見極めた上で「これは梅雨入りしたな」という形で判断していくしかないのです。
梅雨入りから待ちきれない梅雨明けの定義は?
梅雨入りしたら待ちきれないのが梅雨明けです。
梅雨の時期には「早く梅雨明けしてほしい」と毎日のように願っている方も多いことでしょう。
先では梅雨入りという言葉に明確な定義がないという話をしました。
すでに「もしや・・・?」と察している方もいるかもしれませんが、お察しの通り、梅雨明けという言葉にも明確な定義はありません。
もちろん、こちらの梅雨明けという言葉にも一応の目安とされているものはあります。
梅雨明けの目安とされているのは、梅雨前線が南下していったとき、南下した梅雨前線が戻って来なくなったとき、晴れの日が1週間以上続くと予想されるとき、実際に晴れの日が1週間以上続いたとき、夏型のからっとした晴れの日が続くようになったときなどが挙げられます。
おわかりのように、一応晴れの日が続くということがひとつの目安になってくるのです。
そのため、「もう梅雨明けしてるでしょ」と言いたくなるような7月に入ってからでも、晴れの日が続かずにぐずついた天気ばかりが続くようであれば、いつまでたっても梅雨明けとならないのです。
というよりも、梅雨明けの宣言ができないのです。
ここでもやはり天気や天候という人間の力の及ばないものだからこその曖昧さというものが出てくるのです。
梅雨入りは平年だとどれくらい?
毎年のように異常気象という言葉が飛び交うようになっていますが、本来の梅雨入りというのは平年だとどれくらいなのでしょうか。
沖縄エリアは5月上旬
九州エリアは5月下旬から6月上旬
四国エリアは6月上旬
中国エリアは6月上旬
近畿エリアは6月上旬
東海エリアは6月上旬
関東エリアは6月上旬
北陸エリアは6月中旬
東北エリアは6月中旬
が平年の梅雨入り時期だと言われています。
ついでに、梅雨明けの時期についても見ておきましょう。
沖縄エリアは6月下旬
九州エリアは7月中旬
四国エリアは7月中旬
中国エリアは7月下旬
近畿エリアは7月下旬
東海エリアは7月下旬
関東エリアは7月下旬
北陸エリアは7月下旬
東北エリアは7月下旬
が平年の梅雨明け時期となっています。
お気づきの方もいるでしょうが、この中に北海道は含まれていません。
というのも、北海道には梅雨がないと言われています。
北海道で梅雨に相当するのは蝦夷梅雨というものなのですが、1週間もかからずに終わってしまいます。
あとは、小笠原諸島にも梅雨はないと言われています。
ただ、梅雨がなくとも雨が降らないわけではありません。
まとめ
梅雨入りにも梅雨明けにも、実は明確な定義というものはありません。
平年だとどれくらいか気になる方も多いでしょうが、それもあくまでも目安に過ぎないということを理解しておきましょう。
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