毎年7月7日にやってくる七夕なのですが
その七夕に行事食があるということをご存知でしょうか。
七夕といえば天の川や短冊といった部分のイメージが強く
なかなか食事とは結びつかないかと思います。
しかしながら、七夕にも行事食があるのです。
ここでは、七夕の行事食についていろいろと
お話ししていきたいと思います。
七夕の行事食がそうめんって本当?
七夕の行事食と言われてぱっと思い浮かぶ方はそういないでしょう。
実は、七夕の行事食というのはそうめんなのです。
七夕の行事食というのは世間的にもあまり取り上げられていませんし
他の行事に比べるとスーパーやコンビニなどでもあまり力を
入れていないような感じがします。
それに、そうめんというと真夏に食べるものという
イメージがあります。
最近の日本では季節が前倒しになっているので
7月でもそこそこ暑いですが、真夏という感じではないですし
そうめんを食べるにはちょっと早いような気もします。
七夕の行事食がそうめんと言われてもしっくりこない方のほうが
多いでしょう。
ただ、その由来を知ると「なるほど!」と思えるはずです。
七夕の行事食の由来は?
七夕の行事食がそうめんだということについては
平安時代の「延喜式」という書物に書かれています。
当時、七夕にそうめんを食べると大病にかからないとされており
宮中でそうめんが食べられていました。
それが広がっていき、「七夕の行事食=そうめん」というものが
定着したのです。
旧暦の7月というのは今の暦では8月です。
ちょうど夏バテをする時期でもあります。
それゆえに、弱った体を労わって、負担のかからないそうめんを
食べるという昔ながらの知恵袋的な部分もあったのでしょう。
なぜ七夕にそうめんという組み合わせになったのかその由来が
気になる方も多いでしょう。
実はこれにはいくつかの説があります。
定番となっているのは、中国の故事に由来している
という説です。
その昔、7月7日にとある子どもが命を落としました。
その子どもは鬼になって、疫病を流行らせるようになりました。
生前にその子どもが好きだったという「索餅(さくへい)」
というお菓子を供えると、鬼のたたりが鎮まりました。
それ以来、疫病が流行らないようにと7月7日には索餅が
供えられるようになり、それが7月7日に索餅を食べると
1年間健康でいられるという話に伝わっていったのです。
この話が日本にも伝わったのですが、「索餅(さくへい)」が
「索麺(さくめん)」として伝わってしまい、その「さくめん」
が「そうめん」と変わっていったのです。
これによって日本でも7月7日に健康を願ってそうめんを
食べるようになったというわけです。
これ以外では、七夕のシンボルにもなっている天の川が単純に
そうめんに似ているから神様にそうめんを供えるようになった
という説もありますし、機織りの上手だった織姫にちなんで
機織りの糸をそうめんに見立て機織りの上達を願っていた
という説もあります。
こういったいろいろな由来を知ると、七夕の行事食が
そうめんというのも納得できます。
七夕の行事食の献立はどうしたらいい?
七夕の行事食がそうめんであることには納得できたものの、いざ七夕
にそうめんを食べるとしてその献立で悩んでしまう方も多いでしょう。
せっかくの七夕なのにシンプルなそうめんだけというのも
味気ないものです。
真っ白なそうめんと麺つゆだけだと寂しいので、七夕にちなんで
五色を取り入れるといいでしょう。
七夕の五色というのは、緑、赤、黄色、白、黒です。
時期を考えると緑はオクラやキュウリ、赤はトマトやパプリカ
黄色はコーン、黒はゴマなどがいいでしょう。
ちなみに、白はそうめんですね。
もちろん、野菜に限らず魚肉ソーセージや玉子といったものを
使ってもいいでしょう。
お子さんのいるご家庭であれば、星型にくり抜いたり
カットに工夫をしたりすると、お子さんもパーティー気分で
楽しめるのではないでしょうか。
そうめんだけだと物足りないというときには、別におかずを
用意しておくといいでしょう。
七夕の行事食に忠実な献立にするなら上記のような感じなのですが
七夕にはカレーやちらし寿司なども人気のメニューとなっていますので
こういったものも取り入れてみるといいかもしれません。
まとめ
七夕の行事食がそうめんということで驚かれた方も多いでしょう。
ですが、その由来を知ると納得できるかと思います。
せっかくの七夕なら行事食を意識した献立にしていくと
いいかもしれませんね。
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