七五三というのは、親御さんにとっても誇らしい行事です。
お子さんの晴れ姿を見られるのは、やはり嬉しいでしょう。
七五三の起源は室町時代と言われています。
当時はお子さんの死亡率が高く、無事に成長できたことをお祝いする節目として広まっていきました。
3歳で七五三のお祝いをするのは「髪置(かみおき)」という儀式にちなんでいて
ちょうど3歳というのは髪を伸ばし始める時期でした。
現在は医療も発展していますし、昔のような死亡ではないものの
お子さんが小さいうちというのは不安なものです。
これからも健やかに成長していけるように氏神様にお祈りをするのが現在の七五三です。
ここでは、3歳での七五三についてお話ししていきましょう。
七五三の着物!3 歳の着付けで必要なものは?
お子さんの着付けを実際に自分の手でやってあげたいと考える親御さんは多いものです。
しかしながら、そのためにはまず3歳の着付けで何が必要になるのかを把握しておきましょう。
3歳のときの七五三の着物には
思っている以上にいろいろなものが必要になるのです。
まずは、肌着やインナーです。
子ども用の肌襦袢があればそれが一番いいのですが
仮になくともタンクトップや半袖の肌着
キャミソールなど自宅にあるもので代用することができます。
3歳の場合には、裾除けはいらないでしょう。
3歳ということであれば、お子さんによってはまだおむつをしていることもありますし
歩きにくくなってしまいます。
もし、お子さんが寒がるようであれば
いつも使っているスパッツなどをはかせてあげましょう。
被布の場合は必要ないのですが
もし帯をするのであればお腹のところにタオルを巻いておくと安心です。
次に、長襦袢です。
もし被布セットを購入するのであれば
その中に長襦袢も入っているかと思います。
ただ、それ以外であれば長襦袢を別途購入する必要が出てくるでしょう。
長襦袢は別に高級品を用意する必要はなくて、ポリエステルのものでOKです。
ただ、ポリエステルのものは多少すべりますのでその点のみ気を付けておきましょう。
続いて、半衿です。
七五三用の半衿は7歳用のものが多い傾向にあります。
7歳用のものとなってくると、半衿もその分長くなります。
7歳用のものをそのまま3歳の長襦袢につけてしまうと
きちんと襟元に出てこなくなります。
7歳用のものをそのまま使うのであれば
中心でつめてからつけるようにしましょう。
3歳のお子さんというのは、思っている以上に首が短いものです。
そのため、半衿をつけてもほんの数ミリほどしか見えません。
「ろくに見えないんだし・・・」ということで
半衿をつけないまま済ませてしまうケースも少なくないのですが
もともと半衿というのは汚れ防止のためのものです。
3歳のお子さんであれば、やはり何かと汚してしまうことも多くなるでしょうから
できるだけつけておいたほうがいいでしょう。
さらに続いて、3歳用の被布セットです。
被布コートや三ツ身着物、三ツ身襦袢、重ね衿、草履、巾着、髪飾りと
必要なものが一通り揃ったセットになっています。
足袋がついているものとついていないものがありますので
注意しておきましょう。
ポリエステルでできたリーズナブルなものから
絹でできたお高いものまでさまざまなものがあります。
3歳用の被布セットには、腰上げや肩上げ済みのものもあります。
その場合には、お子さんにサイズが合わないこともありますので
お直しが必要になってくる可能性もあります。
3歳用の被布セットを購入しておくと
七五三以外でもお正月や結婚披露宴などにも着ていくことができますので便利です。
もし、着物に付紐がついている場合には
腰上げがしてあれば腰紐は必要ありません。
そのため、子ども用伊達締めだけでOKになります。
大人用のマジックテープになっているものもあるのですが
これだとすべらないのでお子さんの七五三にも使うことができます。
腰上げがない場合には腰紐が必要になります。
子ども用伊達締めは可愛らしい柄のものが多く
被布を脱いでもよく映えます。
兵児帯はなくても問題はないのですが
伊達締めの上に背中でリボン結びにしておくと
可愛らしい感じに仕上がります。
脱いだときもやはり可愛らしいものです。
七五三だけでなく、浴衣のときにも使えますので
購入しておいたほうが何かと便利ではあります。
3歳用の草履巾着セットもあったほうがいいでしょう。
特に、エナメル台の草履であれば
お子さんが盛大に汚してしまっても汚れを落としやすいので助かります。
最近では、かかとにゴムのついた草履もあるようです。
神社の境内や参道は基本的に砂利道であることが多いので
思っている以上に汚れてしまいます。
3歳のお子さんにとっては草履というのは履き慣れないものです。
1日中草履でいると間違いなく疲れて機嫌が悪くなってしまうので
途中までは普段履きなれた靴で移動して
撮影やお参りのときだけ草履に履き替えるという形がいいでしょう。
草履を裸足で履くわけにはいきませんから
当然子ども用足袋も必要になります。
足袋にもいろいろなタイプのものがあるのですが
やはりストレッチのきいた靴下タイプが安心です。
足袋もそうお高いものを用意する必要はないのですが
あまりにも安いものだと生地が薄すぎて破れてしまったり
ゴムなのにまったくゴムが伸びなかったりするので注意しておきましょう。
足袋というのは3歳のお子さんにとっては言うまでもなく履き慣れていないものです。
そのため、足袋を履いたときに違和感を訴えるお子さんも少なくありません。
慣れてしまえばどうということはありませんので
早めに足袋を履く練習というのをしておくといいでしょう。
あとは、子ども用の髪飾りです。
お子さんによって髪の毛の量や長さというのは違ってきますので
お子さんに合ったものを選ぶようにしましょう。
パッと見は定番の3連髪飾りが魅力的なのですが
大きいものを選んでしまうとバランスが悪くなってしまいます。
簪でも棒の部分が長いと髪から飛び出すこともあります。
ボリュームのある髪飾りは7歳の七五三の楽しみにしておいて
3歳のときは小さな可愛らしいものにしておくといいかもしれません。
日本髪風にするときには、子ども用の「かのこ」も必要になります。
後頭部にピンでとめるのですが
髪飾りの色に合わせて選ばないと違和感が出てしまいます。
この「かのこ」と一緒に使うのが「ちんころ」と呼ばれるものです。
かのこ以外の他の髪飾りとも一緒に使うことができます。
房付きのものと房付きでないものとがあります。
親御さんが3歳のお子さんの着付けをしようと思ったら
ざっとこれくらいのものが必要になります。
七五三の着物は3 歳ならレンタルでもOK!
3歳の七五三の着物の着付けに必要なものを見て
「無理かも・・・」と思ってしまった親御さんもいるかもしれません。
しかしながら、だからといって七五三自体を諦める必要はありません。
というのも、レンタルという選択もあるのです。
3歳の七五三の着物レンタルであれば
プランによっては着付けから髪型まですべてをセットでやってくれるようなところもあるのです。
基本的に着物から小物まで必要なものがセットになっていますので
親御さんは準備がかなり楽になります。
クリーニングをする必要もありませんし
七五三が終わった後の保管をしなくてもいいのです。
保管しなくていいということは、保管場所をとらないということでもあります。
ただ、レンタルの場合には
どんなに気に入った着物があっても先約があるとその着物をレンタルすることができません。
お子さんが「これ!」といってもレンタルできない場合がありますので
お子さんの機嫌が悪くなってしまう可能性もあります。
また、基本的にレンタルでは日程を決めることになります。
もし天候が悪かったり、お子さんの調子が悪かったりしても
変更ができません。
そのあたりの融通が利かないのは
レンタルだからこそ仕方ない部分でもあります。
あとは、レンタルというのは基本的に使い回しです。
新品ではないので、着物の状態に満足できないこともあります。
七五三の着物で女の子ならではのポイントは?
親御さんとしては、女の子だからこそ七五三の着物で可愛くしてあげたい
綺麗にしてあげたいと思うものです。
確かに、女の子ですから余計にそういった気持ちが高まってしまうのはわかります。
しかしながら、その前にお子さんの年齢を考えておきましょう。
3歳のお子さんにとって、七五三の着物というのは窮屈ですし
どちらかというとストレスになってしまう部分が大きいのです。
当のお子さんが大泣きしてしまって
大変なことになったという話は実際に多いものです。
そのため、3歳の七五三では女の子ならではの可愛らしさや綺麗さを意識しながらも
できるだけ軽いものを選ぶようにしましょう。
親御さんとして素材からこだわりたいところかもしれませんが
お子さんが活発であれば汚れてしまう可能性も高いものです。
軽くて汚れても大丈夫な素材で、可愛いものや綺麗なものを選んでいくのがポイントです。
まとめ
3歳の七五三の着物の着付けというのは思っている以上に大変です。
レンタルも検討しておきましょう。
また、女の子だからこそこだわりたい七五三の着物ですが
お子さんの負担にならないものが一番です。
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