日本には年間を通していろいろなイベントがあります。
毎月何かしらのイベントがあるような状態ですが
その中でもここ数年で盛り上がっているのがハロウィンです。
もともとハロウィンの時期にはハロウィングッズが
並んでいたものですが、最近のような盛り上がり方を
するようになったのは本当にここ数年です。
もともと子どものイベントではあるのですが、
最近では大人の方も仮装などを楽しむようになり
ハロウィン当日にはそれこそ本当にお祭り騒ぎになります。
ただ、この中でハロウィンの意味や起源を
きちんと理解している方というのはほとんどいないでしょう。
ハロウィンの意味や起源を理解すると
ハロウィンというイベントの見方も変わってくるはずです。
ハロウィンの意味を知っていますか?
ハロウィンというと、おそらく仮装をしてお菓子を配ったり
お菓子をもらったり・・・というイメージの方が
ほとんどかと思います。
もともとは子どもが仮装をして近所の家を回って
お菓子をもらうというものなのですが
最近では子どもだけではなく
大人もハロウィンを楽しんでいます。
大人の場合には、お菓子のことは置いておいて
仮装に熱中しているような傾向も見られますよね。
人それぞれ楽しみ方というものがあるでしょうから
仕方ない部分もありますが、やはりせっかくなら
ハロウィンの意味を知っておいてほしいものです。
特に、最近ではハロウィンのどんちゃん騒ぎを
よく思っていない方も出てきていますので、
今一度、ハロウィンというイベントの意味を知って
ハロウィンというイベントそのものの
在り方を見直していきたいものです。
ハロウィンが秋の収穫祭であることを
かろうじて知っているという方もいるかと思いますが
かつての10月31日というのは今の日本でいう
大晦日にあたる日でした。
翌日に新年を迎えるこの日には亡くなった人の魂と
一緒に悪魔がやってくると言われていたため
秋の収穫を祝いつつ悪魔や魔性を追い払うための
お祭りをおこなっていました。
これがハロウィンなのです。
簡単に言ってしまえば、その本質は魔除けなのです。
ハロウィンの意味を知る上で不思議なのは仮装!
秋の収穫祭と悪魔や魔性を追い払うための
お祭りを兼ねていたハロウィンなのですが
なぜ仮装をするのか疑問に思ったことのある方も多いでしょう。
最近では仮装に力を入れて、それこそ百鬼夜行のような
状態になっていますが、もちろん、これにもきちんと意味があります。
現代人のようにただ楽しむために仮装をしていたわけではないのです。
先でもお話ししましたが、ハロウィンの日である10月31日には
亡くなった方の魂と一緒に悪魔や魔物がやってくるとされていました。
悪魔や魔物が地上に降り立てば、当然、悪さをするようになります。
これを恐れて、人々は悪魔や魔物と同じ格好をするようになったのです。
要は、「人間じゃないですよ~仲間ですよ~」というアピールのための
仮装だったのです。
さすがの悪魔や魔物も仲間には悪さをしませんよね。
仮装をして仲間であるかのように演じて、難を逃れていたのです。
ここで気になるのがお菓子の存在です。
ハロウィンでは仮装をして、「トリック・オア・トリート!」
と言ってお菓子をもらって帰ります。
これは玄関先で悪魔や魔物にお菓子をあげることによって
家の中に入ってくるのを防ぐという意味合いがあるのです。
お菓子をあげて機嫌よく帰ってもらうことによって
人々は自分たちの家や身を守っていたのです。
まさに損して得取れといったところですね。
ハロウィンの意味を知る上でのかぼちゃの存在
ハロウィンといえば、オレンジ色のかぼちゃが印象的ですよね。
あれがあるからこそ、ハロウィンという感じが出てくるものです。
あのかぼちゃは
「ジャックランタン」「ジャコランタン」「ジャックオーランタン」
と呼ばれるものです。
おばけの顔に、中身をくりぬかれ、ろうそくの火が灯されています。
これも意味なくシンボルになっているわけではなく
由来となるエピソードがあります。
その昔、ジャックと呼ばれるひどく自分勝手な男がいました。
10月31日にジャックがお酒を飲んでいると
悪魔がやってきて、ジャックの魂を奪おうとします。
ジャックは悪魔を騙して、「魂を取らない」という約束をさせました。
その後、ジャックは寿命を迎えるのですが、日頃のおこないが悪く
当然、天国には行けません。
しかし、地獄へも行けないのです。
以前、ジャックの魂を奪おうとした悪魔が
「約束通り、お前の魂は取らない。だから、お前は地獄にも行けない。」
と言います。
天国にも地獄にも行けないジャックの魂は、その狭間で
ランタンの火だけを頼りにさまよい続けている・・・
というエピソードです。
このときにジャックが持っていたランタンはカブの中身を
くりぬいたものだったのですが、このエピソードが
アメリカに伝わったとき、カブは一般的ではありませんでした。
その代わりとなったのが、かぼちゃだったのです。
あのオレンジ色のかぼちゃはもともと食用に
向いていなかったこともあり、そのままかぼちゃが
採用されて、それが広まってしまったというわけです。
ハロウィンの起源を知っていますか?
ハロウィンを楽しんでいる方の中には、ハロウィンの起源
について正しく理解している方はほとんどいないかと思います。
日本にはアメリカから流れ込んできている文化が多いので
ハロウィンもアメリカに起源があるものと思っている方も少なくありません。
しかしながら、ハロウィンの起源はアメリカではありません。
ハロウィンの起源はさかのぼると、紀元前のアイルランドにあります。
アイルランドに住んでいた古代ケルト人のおこなっていた
儀式がハロウィンの起源だと言われているのです。
秋の収穫祭といったポジティブなイメージがある一方で
実はこの儀式がとんでもないものだったと言われています。
ハロウィンの起源は悪魔崇拝?
ハロウィンの起源がアイルランドに住んでいた
古代ケルト人だという話は先でもしました。
当時、10月31日というのは1年の終わりでした。
今の日本でいうところの大晦日です。
1年の最後の日に収穫祭をしていたのですが
この収穫祭は「サムハイン祭」と呼ばれていました。
ドルイド教といえば一度くらいは見聞きしたことのある方も
多いでしょうが、サムハイン祭というのは
ドルイド教の行事だったのです。
しかも、このサムハイン祭では子どもを生け贄として
捧げていたのです。 ”
ドルイド教では、太陽神バアル神を信仰していました。
いわゆる自然崇拝に近いのですが、ドルイド教はとにかく
すべてのエピソードが過激です。
神への捧げものといえば、日本ではお米やお酒などですが
ドルイド教では人の命を生け贄として躊躇なく捧げていたのです。
ドルイド教の中でもウィッカーマンについての話は有名です。
これは日本の怖い話の中にもたびたび登場します。
ウィッカーマンという大きな人型の檻を作って、
その中に生きた人間をたくさん入れていきます。
それにそのまま火をつけて、神へ捧げていたのです。
神とはいったものの、実際には悪魔に捧げていたのではないか
ということで、悪魔崇拝だと言われるようになったのです。
ドルイド教では、太陽神バアル神を信仰しているという
話をしましたが、実はこのバアル神は他の宗教では
悪魔的な存在として描かれているのです。
ハロウィンの起源に関しては怖い話が多すぎる!
ハロウィンの起源が実は悪魔崇拝だったのではないかという ”
時点ですでに十分な怖さです。
しかしながら、ハロウィンの起源にはまだまだ怖い話は
たくさんあります。
そのひとつが「トリック・オア・トリート」という言葉です。
現在では「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」という
可愛らしい意味合いに変わっていますが、これはもともと
ドルイド教で生け贄を探すときの言葉として使われていたのです。
ドルイド教では子どもを生け贄にしていたという話をしましたが
子ども以外にも処女を生け贄にしていたのです。
当時は、ドルイド教の僧たちが「トリック・オア・トリート」と
言いながら、生け贄となる女性を探していたのでしょう。
まさにホラーです。
現代で使われている「トリック・オア・トリート」の言葉の意味が
あまりにものんきすぎるというのもありますが、このギャップには
驚かされますよね。
また、先でもお話ししたハロウィンのカボチャに関しても
怖い話があります。
おばけの顔をしたカボチャは今ではハロウィンの
可愛らしいシンボルとなっているのですが
当時のドルイド教においては防御の意味で使われていました。
そもそも当時のドルイド教ではかぼちゃではなく
人の脂肪を使っていたと言われています。
内部の人間が間違って生け贄にされないように
防御や身代わりの意味で使っていたそうです。
今ではどんちゃん騒ぎするだけのイベントとなっている
ハロウィンですが、その起源というのは
世にも恐ろしいものだったのです。
実は現在のハロウィンの形というのは、かつておこなわれていた
おぞましい儀式のことをカモフラージュするために
作られたのではないかという話もあります。
これはこれで壮大で怖い話ですよね。
ハロウィンの起源について理解していくと、これまでのように
どんちゃん騒ぎはできなくなるのではないでしょうか。
まとめ
ハロウィンの意味やハロウィンの起源を知らないままハロウィンを
楽しんでいる方は多いものです。
しかしながら、そこには怖い話がいくつもあります。
今こそハロウィンのイベントを見直すべきかもしれません。
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