師走という文字通り、12月になると本当にバタバタと忙しくなります。
クリスマスや年越しなどのイベントも盛りだくさんなのですが、その中で忘れてはいけないのがお歳暮です。
というのも、年末はまさにお歳暮のシーズンなのです。
基本的にお歳暮というのはお返しは必要ないものの、お礼状はマナーです。
ただ、そのお礼状でもいろいろとわからないことがあるのではないでしょうか?
ここでは、お歳暮のお礼状が1月になってしまう場合やお礼状での内の使い方についてお話ししていきたいと思います。
お歳暮のお礼状で絶対に押さえておくべきポイント!
親しい間柄の相手からお歳暮を受け取った場合、電話やメール、今の時代であればLINEでお礼を済ませるという方もいるかもしれません。
もちろん、お互いにそれでしっくり来ているということであれば問題はありません。
しかしながら、お歳暮を受け取ったらお礼状を出すのが正式なマナーです。
まず、お歳暮を受け取ったらできれば3日以内にお礼状を出すようにしましょう。
お礼状を出すのが遅くなってしまった場合には、お礼が遅くなってしまったことを詫びる一言を添えておきたいものです。
また、お礼状の内容としては、季節の挨拶、お礼、自分だけではなく家族も喜んでいる旨、相手の体調を気遣う言葉、結びの言葉といった構成でOKです。
もし、相手との関係でお返しをする場合には、お礼状でもその旨を伝えておくようにしましょう。
お返しをする場合には、お歳暮としてではなく少しタイミングをずらしたほうがいいかもしれませんね。
お歳暮は12月上旬から12月20日あたりまでになりますので、お返しはお正月の松の内が過ぎてから2月4日の立春までに「寒中御見舞」「寒中御伺」といった感じでにするといいでしょう。
お歳暮のお礼状が1月になる場合には?
お歳暮のお礼状の内容は、季節の挨拶、お礼、自分だけではなく家族も喜んでいる旨、相手の体調を気遣う言葉、結びの言葉といった構成でOKという話をしたのですが
実は12月に出す場合と1月に出す場合では季節の挨拶の部分が異なります。
お歳暮のお礼状が1月になってしまった場合には、「寒中お見舞い申し上げます」や「寒中お伺い申し上げます」といった書き出しはもちろん
「厳寒の侯」「初春の候」「大寒の候」「新春の候」「小寒の候」といった表現を使うこともできます。
12月の場合には、「初冬の侯」「師走の候」「歳末の候」「冬至の候」「大雪の候」といった表現が多いので、ちょっとした部分でも使う言葉が違ってくるのです。
注意しておきましょう。
例えば、「初春の候、松の内も過ぎ、厳しい寒さが続いています。新年早々ではございますが、寒中お見舞い申し上げます。」
といった感じでお礼状の言葉を続けてもいいでしょう。
また、お礼状には、雪景色や椿の花、手袋、マフラー、ポンポンつきのニット帽のなど季節を感じさせるイラストの入ったハガキなどを使うのもいいかと思います。
イラストを描くのが得意な方は手書きのイラストを添えてもいいかもしれませんね。
お礼状における「内」の使い方について
お歳暮のお礼状で「内」の使い方がわからないという方も多いのではないでしょうか?
「内」というのは代筆の際に使う表現です。
例えば、ご夫婦のところにお歳暮が届いたとして、どちらかが代筆するということもあるでしょう。
「内」というのは、旦那さんに代わって奥さんがお礼状を書く場合に使います。
縦書きの場合には旦那さんの名前の左下のところに小さく「内」と書き、横書きの場合には旦那さんの名前の右下に小さく「内」と書いておきます。
もちろん、奥さんに代わって旦那さんが書くということもあるかと思いますが、そのときには「内」ではなく「代」という言葉を使います。
お歳暮を贈ってくれた相手と家族ぐるみの付き合いをしているという場合には、お礼状も連名でOKでしょう。
ただ、上司からのお歳暮などの場合には、代理を思わせる「代」を使うのは好ましくないと言われており、「内」と入れるのがマナーだとされています。
あと、当たり前のことなのですが、ご夫婦のどちらかに贈られてきたものに対して、どちらかの署名のみでお礼状を出すというのも避けておきましょう。
連名もしくは「内」「代」を使い分けるようにしておきましょう。
まとめ
お歳暮にはお礼状を出すのが正式なマナーです。
ただ、1月にお礼状を出す場合には使う言葉も変わってきますので注意しておきましょう。
また、「内」といった言葉の使い分けもできるようになっておきたいものです。
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