暑気払い

気温も上がってくると、暑気払いと称した飲み会が開催される会社も多いでしょう。

最近では、あまり使われなくなっている言葉なので若い方には“暑気払い”を知らない人もいるかもしれませんね。

しかし、こういった飲み会はいつ自分が幹事や進行役を任されるかわからないもの。

いざ、任されてあたふたしてしまう人も少なくありません。

この言葉を知らない世代からすると、暑気払いとは?いつ?案内状はどう書けばいい?など疑問だらけになってしまいますよね?

今回は、そんな暑気払いの疑問を解消していきたいと思います。

お酒好きの人にとっては、大切な年中行事の一つです。

特に上司などにお酒好きな人がいる方は、この機会にしっかり覚えておきましょう。

暑気払い(しょきばらい)の意味とは?

これは、言葉の通りで暑さを払うという意味です

気温が上がり蒸し暑い最中に、冷たい食べ物や飲み物をとり、体にある熱気を打ち払うという風習のこと。

これには、熱気を打ち払って暑い夏も乗り切ろうという意味合いがあります

 

昔は、漢方を用いていたようです。

現在も、一部地域によってはそうめんなど、冷たいものを食べる習慣が残っていますが、飲み会形式で暑気払いが行われることがほとんどとなりました。

暑いと体力も落ち、抵抗力も落ちやすいので仕事にも支障がでてきたりしますよね。

そんなうだるような暑さにも負けず、乗り切っていこうということで会社では暑気払いと称した飲み会が開催されるところが多いのでしょう。

 

暑気払いをする時期はいつ?

暑気払いをする時期は、梅雨時から8月初旬(お盆前くらいまで)が一般的です。

とはいえ、明確に時期が決まっているわけではないので、そこまで時期にこだわる必要はありません

暑い時期であれば暑気払いという言葉を使っても良いでしょう。

 

暑気払いの案内状の例文は?

まず、案内状の必須項目を確認しておきましょう。

 

・案内状の題名(暑気払いのご案内などわかりやすい題をいれる)

・時候の挨拶

・暑気払いの趣旨など

・日時

・場所(地図も載せる)

・会費(いつ払う/会費制か否かの記載)

・参加の可否の連絡の仕方と期日

・連絡先(電話/アドレスなど)

 

また、さりげなく参加を促す言葉も入れると良いでしょう

受け取るみなさんのご予定を考慮して、早めに案内状を作成して届けるようにしましょう。

 

暑気払い案内状の一例

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暑気払いのご案内

皆様、お忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。

猛暑が続いている中、毎日お疲れ様でございます。

いよいよ夏本番ということで、この暑さを乗り切るべく恒例の暑気払いを企画いたしました。

業務にお忙しいとは思いますが、美味しいもの・冷たいビールと共に楽しいひとときを過ごして暑い夏を乗り切る鋭気を養いましょう!

つきましては、出欠確認のため、返信メールにて件名に「氏名」+「出席または欠席」を明記して至急ご連絡ください。

皆様のご参加をお待ちしております。

日時:○月○日(曜日) 午後700

場所:店名

住所:お店の住所

TEL:お店の電話番号

会費:〇〇〇円(当日受付にて)

お手数ですが、出欠のご返事を○月○日までに、電話またはEメールにてご連絡お願いいたします。

幹事:○○部 ○○(氏名)

TEL03(0000)0000

E-mail:○○@○○.co.jp 

——————ここまで——————

 

だいたいこのような流れとなります。

日時や連絡先の記載に間違いがないかしっかり最終確認した上で、送るようにしましょう

 

暑気払いの乾杯の挨拶は?

乾杯の挨拶は、短くすっきりまとめましょう。

上司など、お偉い方がいる場合は一言ご紹介すると良いですね。

 

乾杯の挨拶の一例

 

皆様、暑い中毎日お疲れ様です。

本日はお集まりいただき、ありがとうございます。

幹事の○○です。

ご指名いただきましたので僭越ながら乾杯の音頭をとらせていただきます。

猛暑が続いておりますが、この暑気払いの会にて鋭気を養い、元気に乗り切っていきましょう。

皆様、グラスの準備はよろしいでしょうか?

では、(会社名)の益々の発展と、皆様のご健勝とこの暑さを乗り切ることを

祈念いたしまして、乾杯!

 

締めの挨拶の一例

締めの挨拶も、短くすっきりまとめましょう。

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宴もたけなわとなりましたが、そろそろお時間が参りましたので締めの言葉とさせていただきます。

皆様、お楽しみいただけたでしょうか?

まだまだ暑い日々は続きますが、体調に気を付けて、乗り切って参りましょう。

この後、二次会の予定もございます。

お時間に余裕ございましたらご参加ください。

それでは、ここで一本締(または三本締めなど)を行いたいと思います。

皆様、お手を拝借。

ヨォ~~ッ。

——————ここまで——————

 

一本締めや三本締めといった手締めは、会社の風習に習いましょう。

手締めをすると、ピシっと締まります。

暑気払いなので、長々とした挨拶は余計に暑苦しい感じを与え、嫌がられます

乾杯・締めの挨拶ともに、手短にすっきりまとめるようにすると良いでしょう。

 

まとめ

暑気払いは、熱気を払い暑さに負けず乗り切っていきましょうという意味合いのある風習で、現在は飲み会という形が一般的になっています。

案内状は、受け取る側の予定もありますので早めに届けるように心掛けましょう。

 

また、暑い最中に行われるので、暑気払いの挨拶は手短にすっきりまとめることが鉄則だと覚えておくと良いでしょう。

同じ会社の同僚など親しい間柄の集まりが多いかと思いますので、堅苦しく考える必要はありません。

無礼講が一般的ですし、あまり構えずご自身も楽しむようにしましょう。

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