暑中見舞いの時期

暑中見舞いを出したことがあるという人は、年賀状に比べて遥かに少ないですよね。

とはいえ、大人になるとお付き合いもあり暑中見舞いを送る機会ができることもあります。

目上の人に送ることも多く、マナーを欠いて失礼に当たると大変です。また、暑中あ見舞いのマナーも知らないと恥をかくのも避けたいもの。

大人として、しっかりと暑中見舞いの基礎知識を得て、失礼のないようにご挨拶したいですね。

では早速、暑中見舞いの基礎知識・マナーをご紹介しますので覚えていきましょう。

 暑中見舞いはいつからいつまでに出せばいい?

 

暑中見舞いを出す時期には、3説あります。

 

◇夏の土用《立秋前の約18日間》~立秋の前日 
小暑~立秋の前日

◇梅雨明け~立秋の前日


となっています。

 

小暑・土用・立秋の日付は、毎年微妙に違うのでカレンダーで確認しましょう。

国立天文台 暦計算室(「二十四節気および雑節」からご確認ください)

目安として、小暑 (7月7日ごろ)・立秋 (8月6日ごろ)と覚えておくとよいですね。

3説あるとどれに習えばよいか迷いますが、一番短い期間となる
【夏の土用《立秋前の約18日間》~立秋の前日 】の間に送るのが無難といえます。

早めに送るなら、送り先の地域が梅雨明けしているかなどに気を付けなくてはいけません。

 

また、暑中見舞いとは「暑さの中、お体を壊されたりしていないか?」という気遣いの気持ちで送るものなので、暑いことが前提です。

ですから、とりあえず期間内に送ればいいというものではありません。


気温は、毎年違いますので梅雨明けだけでなく、 暑くなっているかの判断も必要となります。

冷夏でまだ涼しい場合には、慌てて送らず少し暑さが訪れるまで待つようにしましょう。

 

暑中見舞いの時期が過ぎれば残暑見舞いに?その境界線は?

 

暑中見舞いは立秋の前日までなので、立秋当日からは残暑見舞いとなります。

残暑見舞いを出す期間は、立秋の日~処暑~8月末までにお相手に届けられるようにしましょう。

本来、残暑見舞いは白露(空気が冷え、梅雨が出始める時期)までなのですが、残暑厳しい中、お体を気遣う便りなのでまだ暑さの残る8月末までには送るようにします。

 

 暑中見舞いの時期  例文はあるの?

 

暑中見舞い・残暑見舞い共に書く内容の流れは同じです。

 

≪暑中見舞いの文面の流れ≫


・暑中(残暑)お見舞い申し上げます


・時候の挨拶/お相手を気遣う言葉 


・自身の近況を報告する言葉


・結びとなる言葉/お相手を気遣う言葉


・日付《平成◯◯年  盛夏または晩夏》

  ※または、○○年○月でも可

 

暑い季節の挨拶なので、簡潔にすっきりまとめましょう。

 


例文:暑中見舞い

暑中お見舞い申し上げます。

暑さ厳しい日が続いておりますが、〇〇さんはお変わらなくお過ごしでしょうか。

私の方は、おかげさまで家族一同暑さに負けず過ごしております。

これからも猛暑が続きますので、くれぐれご自愛ください。

平成◯◯年  盛夏


 

暑中見舞い・残暑見舞いには、「拝啓」・「敬具」といったの頭語/結語は必要ありません。

 

例文:お相手を気遣う言葉

〇暑中見舞い 


・猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか


・暑さ厳しき折柄、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます


・ご自愛のほど心よりお願い申し上げます


・暑さ厳しき折、ご自愛ください


・酷暑の折、ご自愛ください


・お体を大切にお過ごしください

 


〇残暑見舞い


立秋とは名ばかりの暑い日が続きますが、どうぞお元気で過ごされますよう。

・まだまだ暑さ厳しい日が続いておりますが、お元気でいらっしゃいますか。


・炎暑が続き本当の秋が待ち遠しい毎日ですが、お元気でいらっしゃいますか。


・暑さはおさまる気配もございません。御身大切にお願い申し上げます。


 

残暑見舞いでは日付の横に「盛夏」を使わず、「晩夏」「立秋」「葉月」などを使うようにしましょう。

挨拶の文面は、その時期の気候などにあわせた表現を意識してくださいね!

例文:暑中見舞いの返事をする場合

 


暑中のお見舞いをいただきまして、ありがとうございました。


 

どの場合も必ずお相手を気遣う言葉を示しますが、自愛は自分を大切にするということで身体を大切(健康)にするという意味でもありますので、「お体ご自愛ください」は重複した言葉となります。ですから、お体という言葉は不要です。

間違ってお使いの方も多いので、気を付けましょう。

 

喪中の方への暑中見舞い・残暑見舞いを送っても大丈夫?

年賀状は、「新年を祝う」ものなので、喪中のお相手には出しません。


ですが、暑中見舞い・残暑見舞いに関しては、「季節の挨拶(お見舞い)ですので、喪中の方にも送ってよいこととなっています。

ですが、時期や言葉には配慮を欠かさないように気を付けましょう。

まとめ

 

暑中見舞いは、季節のご挨拶となるので時期だけでなく、気候に気を付けて送りましょう。また、暑中見舞いと残暑見舞いで文面も変わるので、確認しておいてくださいね。

あまり長文にならないようにまとめるのがポイントです。お相手を気遣って送るお手紙ですから、気遣いの言葉を忘れないようにしてくださいね。例文は、あくまで参考なので文体や表現はそれぞれご自身の言葉に置き換えられると良いでしょう。

大人になるとこういったマナーを知っているか知らないかで大きく印象が変わります。ぜひ、覚えてみてくださいね!

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