地蔵盆というものをご存知でしょうか?
関西の方であればほとんどの方が知っているでしょう。
一方で、関東の方は「地蔵盆」という言葉自体を今初めて聞いたという方も多いかもしれません。
ここでは、地蔵盆について、地蔵盆でのお供えやお菓子についてお話ししていきたいと思います。
地蔵盆とは?
地蔵盆は京都発祥とするお祭りで、関西地方の方というのは子どもの頃から当たり前に参加していたという方も多いのではないでしょうか?
それゆえに、地蔵盆を全国区だと勘違いしていたという方も多いのです。
地蔵盆というのは、8月23日と24日におこなわれる地蔵菩薩のお祭りです。
子どもの無病息災を願っているお祭りになりますので、お子さんがお祭りの主役といっていいでしょう。
一般的にお祭りというと神社でおこなわれるようなお祭りをイメージする方も多いでしょうが、文字通り、お地蔵様のお祭りです。
街中にはいろいろなところにお地蔵様があるかと思いますが、まさにそのお地蔵様のお祭りなのです。
ちょうどお盆の時期におこなわれるから地蔵盆と呼ばれるようになったようです。
お祭りというだけあって、縁日も楽しむことができますし、お地蔵様もおめかしするものです。
お地蔵様を綺麗に洗って、色とりどりの前垂れをつけますので、町全体も明るくなるような印象があります。
どことなくお地蔵様も楽しそうに見えるのが不思議です。
地蔵盆のための提灯なども用意されますので、地蔵盆の時期になると町の雰囲気も変わってきます。
地蔵盆は子どもが主役のお祭りですが、お子さんにとっては地蔵盆というのは夏休みがもうすぐ終わるというサインでもあります。
楽しいものの、どこかセンチメンタルな気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
ただ、最近では少子化の影響もあって、昔ほど盛大にはおこなわれないという部分もあるようです。
それでも地蔵盆が子どもたちにとって楽しいお祭りであることには変わりありません。
地蔵盆のお供えはどうするの?
お祭りのお供えというとお菓子や果物を思い浮かべる方も多いでしょうが、地蔵盆の場合にはお供えで現金を包むことも少なくありません。
現金をお供えするからといって、そのままお金を裸で置いていくのはやはり好ましくありません。
硬貨をお供えする場合には、半紙でその硬貨を包んでおくようにしましょう。
お供えが硬貨のみということであれば、これだけでOKです。
ただ、お札をお供えするとなると祝儀袋が必要になってきます。
基本的にはお札を祝儀袋に入れてお供えするのであれば、熨斗のついた紅白の水引で蝶結びにしておきましょう。
蝶結びは何度あっても嬉しいお祝い事のときに使うものです。
熨斗の表書きは「お供え」「御供」「御尊前」「灯明料」といったものになります。
ただ、地域によっては黄白の仏事用の金封を使うこともありますので、その点は注意しておきましょう。
黄白の仏事用の金封の場合には、熨斗の表書きは「志」にしておきましょう。
気になるのがお供えの金額です。
地蔵盆が当たり前の地域ではだいたい3000円くらいを目安としているようですが、基本的には気持ちの問題です。
そもそも、地域によっては現金でのお供えをしないというところもあります。
同じ地蔵盆であっても地域によって違う部分もありますので、基本的にはその地域のやり方に合わせるようにしましょう。
地蔵盆ではお菓子が必要になることも
先では、地蔵盆では現金をお供えするという話をしましたが、お菓子のお供えももちろんあります。
実際に、地蔵盆の時期になるとスーパーなどで主婦らしき方がお菓子を箱買いしているような姿をよく見かけるようになります。
こういう方というのはまさに地蔵盆のお供えのためのお菓子を購入しているのです。
「お供えにお菓子の箱買いは大げさなんじゃ・・・」と思う方もいるかもしれませんが、地蔵盆でのお供えというのは後で子ども全員に配るのです。
どれくらいの人数が参加するのかにもよりますが、子どもに配るということを考えればやはり大量のお菓子を用意しておくべきでしょう。
そもそも地蔵盆というのは子どもが主役のお祭りですから、子どもが大喜びしてくれるようなお菓子を用意しておきたいものです。
配るということを前提に考えることになりますので、もともと小分けになっているものを大量に用意しておいたほうがいいでしょう。
まとめ
関西の方にとっては馴染み深い地蔵盆ですが、全国区ではないため知らない方も多いものです。
お供えやお菓子など特徴的な部分もあるお祭りですが、主役のお子さんたちはきっと楽しめるでしょう。
スポンサーリンク