節分というと、豆まきと恵方巻きが有名です。
というよりも、豆まきをして恵方巻きを食べて節分は終わりというご家庭がほとんどかと思います。
しかしながら、節分は豆まきと恵方巻きだけではないのです。
節分にはもうひとつ柊鰯という飾りものがあります。
名前の通り、いわしとヒイラギを組み合わせたものなのですが、
節分には是非用意しておきたい飾りものです。
ここでは、柊鰯について、その飾り方も含めてご紹介していきたいと思います。
そもそも節分の柊鰯って何なの?
中高年の方であればほぼ確実に知っているでしょうが、
若い世代の方であればそもそも柊鰯を見たこともなければ聞いたこともないという方もいるかもしれません。
実際に、最近では柊鰯を飾っているご家庭も少なくなっています。
先でもお話ししましたが、柊鰯というのはヒイラギといわしを使った節分の飾りものになります。
もう少し詳しく言うと、葉っぱのついた柊の枝に焼いた鰯の頭を指したものになります。
「なんでそんなもの飾るの!?」という方もいるでしょうが、
これには門守という風習が関係しています。
節分の豆まきでは「鬼は外、福は内」という掛け声で豆をまくのですが、
これは言ってしまえば鬼という魔を除けているわけでもあります。
まさに魔除けや厄除けの意味合いとして、門守のひとつとして柊鰯を飾るのです。
なぜいわしとヒイラギというチョイスになったのか疑問に思われる方もいるでしょう。
まず、いわしに関しては生臭さが強いですよね。
昔からにおいの強いものというのは、魔除けや厄除けに使われてきたのです。
また、ヒイラギを含め、尖った葉というのも魔除けや厄除けに使われてきました。
特に、いわしの生臭さとヒイラギの尖った葉というのは、鬼の苦手なものとされていました。
だからこそ、この組み合わせの飾りが節分に使われるようになったのです。
節分で使う柊鰯の作り方は?
魔除けや厄除けとして、鬼の苦手なもので作られるのが柊鰯です。
では、この柊鰯はどのように作ればいいのでしょうか。
材料となるのは、言うまでもないのですがヒイラギといわしです。
ヒイラギは葉っぱのついた枝で、20cmほどのものがいいでしょう。
いわしは頭だけでOKです。
まず、いわしの頭をこんがりと焼いておきます。
最初から頭だけを焼いてもいいですし、いわしを1匹丸焼きにしてその後で頭だけを切り離すという形でもOKです。
いわしの頭だけを柊鰯に使って、残りはそのまま焼き魚でいただくというご家庭もあるようですよ。
いわしの頭を焼いたら、これをヒイラギの枝に刺します。
刺し方にルールはないのですが、落ちないようにしっかりと刺しておきましょう。
エラのところに枝を突き刺したり、目のところに枝を突き刺したりすると安定しますよ。
柊鰯の作り方はたったのこれだけです。
簡単にできるので、是非節分の際には用意しておきたいところです。
柊鰯の飾り方は?
では、最後に柊鰯の飾り方についてお話ししていきたいと思います。
基本的に決まっているのは、玄関に飾ることだけです。
それ以外で飾り方に明確なルールはありません。
玄関先に柊鰯を吊るしておくというご家庭もあれば、
玄関先にひもで括り付けておくというご家庭もあります。
一輪挿しのように花瓶に飾るというところもあるようですので、
玄関に飾るのであれば基本的にそれ以外は自由と考えていいでしょう。
飾る期間なのですが、これに関しては地域差があります。
節分の日のみというところもあれば、節分の日から2月いっぱいは飾っておくというところもあります。
節分の前から飾るというところもありますので、地域で決まっているようであれば
それに従うようにしておきましょう。
特に、地域での決まりがないようであれば、節分の日だけでいいでしょう。
というのも、いわしの頭も動物にとってはご馳走になります。
理由もなくあまり長期間飾っておくと、動物が群がってしまう可能性があります。
せっかくの柊鰯に動物が群がってご近所トラブルにでも発展してしまっては本末転倒です。
地域によってはそういったことに敏感なところもあるでしょうから、気を付けておきましょう。
ちなみに、取り下げた柊鰯は神社でお焚き上げをしてもらうのが一番です。
それが難しい場合には、塩で清めた後に半紙に包んでゴミとして処分しましょう。
節分にいわしとヒイラギ!?柊鰯の飾り方まとめ
節分というと豆まきと恵方巻きが有名ですが、
いわしとヒイラギを使った柊鰯という飾りものもあります。
飾り方も簡単ですし、厄除けや魔除けの意味合いもありますので、是非飾ってみましょう。
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